中国のマイニング装置大手ビットメインは、中国の地方政府によるマイニング取り締り強化を受け、装置の販売を停止しているようだ。マイニング装置の二次流通市場の価格を下支えするためではないかとみられている。

23日の中国メディアの報道によると、ビットメインは新しいビットコインマイニング装置のグローバルでの販売を停止したとの情報が出ている。マイニング装置を流通市場(中古市場)で売却している業者の損失を回避するためだとの指摘もある。

ブルームバーグは、装置販売を一時停止することで、マイニングから撤退する業者がより高い価格で売却できるようになると同時に、新しい装置の価格を押し上げるメリットもあると指摘している。

ビットメインが支援するマイニングスタートアップのSai Technologyの創業者であるアーサー・リー氏は、中古市場におけるビットメイン製装置での売却が増加していると、ブルームバーグに語っている。

ビットメインや競合他社のフラッグシップ製品は、ビットコインが過去最高値を付けた4月のときにはテラハッシュ秒あたり600元(93ドル)だったが、現在は150元(23ドル)になっているという。

ビットコインマイニング装置の価格下落は、仮想通貨マイニングに使われるNvidiaのGPU価格下落と一致している。中国でのGPU価格は、6月に入って3分の2以上の下落となっている

また中国人ジャーナリストのコリン・ウー氏によれば、ビットメインは海外への移転を進める方針であり、既に一部の従業員が海外に転居しているという。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン