韓国の大手取引所ビッサムは26日、今年末までに、実店舗8000軒で仮想通貨の支払いを実現する計画を明らかにした。デジタル決済サービスのコリア・ペイ・サービシズと提携する。

 公式声明によれば、6月までに試験事業を開始する予定で、年末までに8000店舗がプロジェクトに参加する。「今回の提携を通じて、両社は顧客の実生活での満足度と利便性の向上に集中的に取り組んでいく」と意気込みを語った。

 コリア・ペイは、フランチャイズの実店舗200軒以上で決済を取り扱っており、年間3000億ウォン(約294億円)の仲介サービスを生み出している。

 ビッサムは今月、実店舗での仮想通貨決済について、消費者の調査を行っている。複数のメーカーと提携し、仮想通貨対応の決済端末を飲食店やカフェに提供する計画を発表している。

 今月はじめ、ビッサムは海外での事業拡大についても明らかにし、ビットコインを使用した越境決済を促進するため、ビットペイと契約を交わした。

 コインマーケットキャップによると、ビッサムは現在、過去24時間の仮想通貨取引量は世界第6位だ。本記事執筆時点での1日の取引額は約6億8200万ドル(約719億円)となっている。