仮想通貨カストディ企業のビットゴーは、シンガポールの金融規制当局から主要決済機関(MPI)ライセンスの原則承認を取得した。

ビットゴーはX(旧ツイッター)でライセンス取得について発表した。ビットゴーはシンガポールの中央銀行である金融管理局(MAS)から原則承認を受けた。このライセンスにより、完全なライセンスを待つ間に運営を続けることができ、シンガポールの顧客に対してデジタル決済トークンサービスを提供することが可能になる。

MASによると、MPIライセンスを持つ企業は、3万シンガポールドル(約328万円)の取引制限を受けずに決済サービスを行うことが認められている。また、電子マネー口座発行や両替サービス以外の2つ以上の決済サービスについて、月間取引限度額6万シンガポールドル(約656万円)からも免除される。

この承認は、ビットゴーが2023年10月24日にドイツ連邦金融監督庁(BaFin)から仮想通貨カストディのライセンスを確保した後に得られたものだ。BaFinのライセンスを取得する前から、ビットゴーは2019年以降、BaFinの監督下でビットコインなどの仮想通貨を顧客のために保管していた。

コインベース、Crypto.com、リップルなど他の企業もシンガポールで完全なMPIライセンスを取得している。同国は、技術の促進と投機を避けながら、規制と保護のバランスを図ることを目指している。

2023年12月、ハッシュデックスは、米国で現物型ビットコイン上場投資信託(ETF)の発行者になるための申請でビットゴーをビットコインのカストディアンとして選定した。

2023年8月、ビットゴーはシリーズCの資金調達で1億ドルを集め、企業評価額を17億5000万ドルに引き上げた。同社は、集めた資金を戦略的買収や規制されたカストディウォレットおよびインフラソリューションの拡張に使用する計画だった。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン

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