ビットフィネックスとテザー、訴訟棄却を請求「ニューヨーク司法省管轄ではない」

パートナー企業の損失補填のためにステーブルコインを使ったとして訴追されているビットフィネックステザー両社の弁護士は、ニューヨーク司法長官(NYAG)に対し、進行中の訴訟を棄却するよう動いている。5月21日の裁判所への出願で明らかになった。

両社を担当する法律事務所は、両社はニューヨーク州にオフィスを構えておらず、特定の地域に本社機能を構えていないことなどから、ニューヨーク最高裁判所(NYSC)は管轄外だと主張。

そのため、法律事務所側はNYSCには人的または事物管轄権もなく、両社はニューヨークの投資家に危害を加えることはないと申し立てている。

弁護士はこの動きの経緯として以下のように説明している。

「ニューヨーク司法省(「OAG」)は、“ニューヨークの投資家を保護する目的で”この訴訟を開始した。(中略)しかしOAGは、ニューヨークの投資家とは無関係の仮想通貨事業者2社を標的に選んだ。2社はニューヨーカーによる自社プラットフォームの利用を認めておらず、ニューヨーカーがそこで広告を出したり、その他の方法で事業を行ったりすることはない」

先月末、ニューヨーク州のジェームズ司法長官がビットフィネックスとテザー社に対して、決済サービス企業クリプト・キャピタル関連の損失補填の為、ステーブルコインのテザーを7億ドル(約784億円)使っていたなどとして訴追。今月17日にはニューヨーク州最高裁判所のコーエン判事が、通常の業務以外でテザーが準備金を使ってビットフィネックスやその他の関係機関に融資や資金提供の禁止を命じた。

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翻訳 ロシアンOLちゃん
14歳の時に来日してから日本が好きになり、日本語の勉強を始める。大学卒業後、商社、PEファンドなどを経て、現在ではブロックチェーン産業に携わり、SNSでロシアや欧州のブロックチェーン、クリプト情報を発信している。

編集 コインテレグラフ日本版