リップル社のブラッド・ガーリングハウスCEOが4日に、「ビットコインやイーサリアムはマイニングのために膨大なエネルギーを無駄に消費している。二酸化炭素の排出への責任に対してなんのインセンティブもない」とコメントしたことに対して、ビットコイン側から反論が上がっている。
米資産運用会社ヴァンエックでストラテジストを務めるガボール・ガーバックス氏はビットコインのエネルギー消費はネットワークを安全に分散化するために必要なものと指摘した。
さらに銀行や決済企業もエネルギーを膨大に使っていることも課題に挙げ、ガーリングハウスCEOを以下のように批判した。
「グリーンウォッシュ(環境配慮をしているように装ってごまかすこと)はやめよう」
1. Mining energy consumption is a necessary feature (not a bug) for #Bitcoin's POW consensus algorithm which makes Bitcoin secure, permissionless and decentralized.
— Gabor Gurbacs (@gaborgurbacs) March 4, 2020
2. Banks and payments firms use huge amounts of energy.
3. Let's not green-wash things. https://t.co/IBETWyUDoY
ガーリングハウスCEOのビットコイン批判
ガーリングハウスCEOは4日にPwCのブロックチェーン専門家であるアレックス・デ・フリース氏が「ビットコインのマイニング機器の98%は、大量の電力を消費しているにも関わらず、何の成果も出さずに廃棄物になっている」との指摘に反応。
仮想通貨マイニングが気候変動のアジェンダで優先度が低いことは驚くべきことだとコメントした。
XRPはリップル社のエスクローウォレットから毎月一定量売却されており、マイニングがされているわけではないことから、ガーリングハウスCEOは電力を使ってマイニングするBTCやETHを批判したようだ。
ただ、ビットコインのマイニングには水力発電などの再生可能エネルギーを使っており、石炭などの化石燃料を使っているのはわずかだとされている。