16日に仮想通貨相場は全面高。主要仮想通貨10種はほぼプラスに転じていて、時価総額6位のビットコインキャッシュ (BCH)は16%以上急騰している。
(出典:Coin360)
「アルトコインの季節」本領発揮か
16日の仮想通貨相場をけん引しているのは、トップスリーではなく、中堅クラスの仮想通貨だ。6位のビットコインキャッシュの16%以上急騰、4位のライトコインは8%以上プラス、5位のEOSは5%以上の上昇となっている。
既報の通り、「失速のサインが見られる」ビットコインとは対照的に、正式に「アルトコインの季節」が到来したと宣言するアナリストも出ている。
ビットコインキャッシュの支持者でBitcoin.comのロジャー・バーCEOは、アルトコインがBTCのスケーリング問題の解決策になったとツイートした。バー氏は、ビットコインの取引スピードや手数料の改善を目指すライトニング・ネットワークに以前から批判的だ。
ビットコイン踏みとどまる
15日、CBOE(シカゴ・オプション取引所)が3月のビットコイン先物の提供を見送るというニュースが報じられた。長引く弱気相場の影響を示す新たな悪材料かとも思われたが、マーケットは冷静に受け止めているようだ。
仮想通貨に詳しいeToroのマティ・グリーンスパン氏は、確かに悲しいことだが、「CBOEのビットコイン先物の取引高は大きくなかった」と指摘。ウォール街で圧倒的な存在感を放っているのは、ライバルのCMEグループであり、CMEはビットコイン先物を提供し続けていると解説した。
また、そもそもCBOEとCMEは、先物の受け渡し時にビットコインでなく、現金で決済をしており、彼らの動向でビットコインの価格が動かされることはないと指摘した。
一方、ビットコインの1日の取引高がほぼ1年ぶりに110億ドルを超えたとコインデスクが報じた。
(出典:コインデスク 「ビットコインの1日の取引高と価格」)
ただ、コインデスクも指摘している通り、去年の11月あたりから取引高と価格の相関関係がなくなってきている。