仮想通貨ビットコイン(BTC)が再び失速するサインを見せていると12日付のブルームバーグが報じた。ビットコインは過去数週間、心理的な節目である4000ドルになんども挑戦したものの、この水準より上で十分な期間堪えることができないでいた。一方、対照的にアルトコインは好調で正式に「アルトコインの季節」が到来したと宣言するアナリストもいる。
ビットコイン失速か
ブルームバーグによると、ビットコインの長期的な買い需要を示すテクニカル指標が悪化。売り圧力が高まる可能性を指摘した。
また、短期の移動平均線と長期の移動平均線を使って売買のタイミングを判断するMACD(移動平均収束拡散手法)が2月中旬以降で下がり始めており、下落トレンドを示しているという。
ブルームバーグのアナリストは、「業界全体がさらに下落するための機は熟した」と発言。2018年の11月に急落した時の相場状況と似ているという。
アルトコインの季節
また、仮想通貨に詳しいeToroのマティ・グリーンスパン氏は、「アルトコインの季節」が到来したと宣言。11日にクライアント向けのメモの中でグリーンスパン氏は、次のように述べた。
「世界の仮想通貨取引所における取引高は1日300億ドルほどで推移している。しかし、ビットコインの取引高は3分の1未満だ。確かに2月初旬と比べてビットコインの取引高はほぼ倍になったが、ライトコインやEOS、BNBなどのコインは同じ期間で3倍以上になっている」
(出典:TradingView「ビットコイン(BTC)/米ドルの推移(1カ月)」)
翻訳・編集 コインテレグラフ日本版
原文 Bloomberg: Key Indicators Show Bitcoin Price Could be Losing Steam