18日の仮想通貨相場はアルトコインが再び牽引している。特にイーサ(ETH)が過去24時間で7%増と回復の兆しを見せている。
(出典:Coin360 2月18日午前11時30分)
一方でビットコインは9700ドル台を推移し、アルトコインが伸びる中で、上昇に乗り切れていない。18日に一時9500ドルを下回った、ビットコインだが、今週の動きについては否定的な意見が増えてきている。
仮想通貨アナリストのElixiumは17日、ボラティリティが低いことやビットコインドミナンスの上昇、建玉の増加から8200〜8500ドルまで下落する可能性を指摘している。
Bitcoin might dump to about $8,200 - $8,500 this week due to Compressed Volatility, Rising Bitcoin Dominance and extreme levels of Open Interest. 🔥🐻🔥
— Elixium (@ElixiumCrypto) February 17, 2020
👉 https://t.co/KsOfAi7Nzz 👀#Crypto #Cryptocurrency #Bitcoin #Ethereum #Ripple #Link #Chainlink $LINK pic.twitter.com/KlcH6wJTwn
さらに短期的にはさらに下落するとの予想も出ている。仮想通貨トレーダーでアナリストの@BTC_JackSparrowはビットコインが7000ドルまで落ち込むとの予想をツイート。直近では10200ドルまで一時的に上昇した後に調整が起こるとしている。
投資家のセンチメントもネガティブに動いている。
データ提供会社オールターナティブ・ドット・ミーの「仮想通貨の恐怖&強欲指数」は昨日の59からさらに低下し、49となっている。指標の上では「中立」だが、これまでよりも否定的になってきているようだ。
(出典:オールターナティブ・ドット・ミーの「仮想通貨の恐怖&強欲指数」)
ビットコインの下落については一部のトレーダーは、18日にビットメックスに600BTC(約6億3000万円)分の入金がされたことを懸念している。
ETHは700ドルへ向かう?
足元では回復しているETHだが、@BTC_JackSparrowは166〜186ドルまで下落しても「驚かない」と発言。3月末までにいくつかのサポートにぶつかった後、成功すれば、6月から7月にかけて700ドルまで向かうと指摘した。
(出典:@BTC_JackSparrow「ETH/USDの価格予想」)
ETHは今月、280ドルを突破するなど、主要アルトコインの中でも突出して好調を維持している。
これについてはグレイスケールのプレミアムの増加やイーサも安全資産として捉えられること、JPモルガンとコンセンシスとの合併報道など好材料が指摘されているほか、DeFi(分散型金融)にロックされる資金額が10億ドル(約1100億円)を突破したことが背景にあるとされる。
DeFiプロジェクトで世界で3番目に大きいシンセティックス(Sinthetix)共同創業者ケイン・ワーウィック氏はコインテレグラフの取材に対して、DeFiの成功でイーサリアムの可能性を多くの人に理解してもらえたと分析した。
【関連記事:「イーサリアムのおかげで人々が再び熱狂」急騰5つの理由とは?|XRP(リップル)も堅調】