仮想通貨ビットコイン(BTC)の価格は再び上昇を開始して1万2000ドルに迫っている。大手経済メディア、業界のご意見番ともに今後のビットコインに対して強気な見方が相次いで出ている。

投機的なイーサリアムと対照的

ブルームバーグは、8月の仮想通貨展望レポートの中で、イーサリアム(ETH)の最近の急騰は「投機的」であるが、ビットコインはファンダメンタルがしっかりしていると分析した。

「イーサリアムは昨年の高値を更新して2020年でパフォーマンスがトップの主要仮想通貨の1つだ。しかし、我々はビットコインをサポートする需給の状況に比べて投機的だとみている」

またブルームバーグは、イーサリアムは「同じような仮想通貨プラットフォームと約6000のトレード可能なコインからの激しい競争」にさらされることになると付け加えた。ビットコインが、デジタルゴールドとして唯一無二の存在だあることを強調した。

ビットコイン40万ドル

一方、米国仮想通貨投資会社モルガン・クリーク・デジタルのアンソニー・ポンプリアーノ氏は、ビットコインが長期的に40万ドル(約4200万円)の敷居を越えると予想した。

仮想通貨ポッドキャスターのピーター・マコーマック氏とのインタビューでポンプリーアーノ氏は、ビットコインは最終的に少なくとも40万ドルか45万ドルに到達して時価総額が8兆ドル(約840兆円)になると予測。「アナログ」版の金の代替投資手段として急成長すると述べた。

「かつてアナログでデジタル化したビジネスをあげてくれ。デジタル版がアナログ版より市場規模が小さいことはありえない。デジタル化によってすべての種類の優位性がもたらせるからだ」

同氏がビットコイン時価総額8兆ドルの根拠にあげたのが、金の時価総額。「簡単な数字」として8兆ドルとした場合、どのくらい盗まれるか失われるかをによって、ビットコインの価格は40万ドル〜45万ドルになるという。

様々なビットコインの強気予想

ビットコインが長年チャート上のレジスタンスとなっていた11,500ドルを超えたことで、様々な強気予想が出ている。

ビットコイン強気派として知られるマックス・カイザー氏は7月末、「仮想通貨(暗号資産)ビットコイン(BTC)は28,000ドルに達するまで上昇をやめないだろう」と予測した。カイザー氏はさらに28000ドルを超えると、30000ドル付近での調整後に10万ドルに向かうとの予想を示した

同じくビットコイン強気派のマイク・ノボグラッツ氏も最近、今後3ヶ月でBTC価格は1万4000ドルになり、年末までに2万ドルに達する可能性があると指摘している

ノボグラッツ氏は、「ビットコインは依然として一般投資家から多くの関心を集めている」と指摘。これまで一般投資家はステラなどのテクノロジー株にシフトしていたが、多くのマネーが金とビットコインに戻ってきたと、ノボグラッツ氏は述べている。

ノボグラッツ氏は、政府による流動性供給が続く限り、ビットコインや金の上昇は続くとみている。

「通所、バブルは政策の動きで終わる。…FRBが金利を引き上げるようには見えない。流動性のストーリーは消えないだろう」

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン