2019年のビットコインは約90%上昇で取引を終えた。6月の最高値以降から半分ほど下落したビットコインだが、年初来と比べて2倍ほどの上昇とリターン率の高さを示した。

(出典:Coin360 日本時間2020年1月1日0時時点)

2017年のバブル崩壊後に訪れた2018年の冬の時代を持ち越した2019年のビットコインは、3800ドル付近からのスタートだった。

ビットコインが反転攻勢を始めたのは4月。6月末にはフェイスブックのリブラ発表や米中貿易戦争激化によるデジタルゴールドとしての需要高まりなどから、1万4000ドル付近まで上昇。その後は、10月末の習近平発言で一時的な急騰はあったものの、調整傾向にある。

現在、7200ドル付近で推移している。

来年は、マイナーに対する報酬が半減する5月の半減期が1番の注目だろう。需給の関係が変わることからビットコインの上昇材料という見方が一般的だが、ここにきて異論を唱える専門家も増えている。

ビットコインのドミナンス(市場全体における占有率)は、2019年1月1日の52%から16%ポイント上昇の68%。2019年はビットコイン一強が色濃くなった1年だった。

来年はさらにアルトコインの淘汰が進むと見る専門家もいる。

時価総額2位のイーサ(ETH)は2019年に約5%のマイナス。時価総額第3位のXRPは約46%のマイナスで取引を終えた。

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