ビットコインがCounterpartyを通じてイーサリアムの機能を手に入れる―ローンチは今秋

2週間後、Counterpartyがイーサリアムの仮想マシンをテストネット上にローンチするようだ。メインネットへのローンチは2016年秋頃を目途にしているようで、イーサリアムのスマートコントラクトの機能をビットコインへと実装する予定だ。

CounterpartyのEVMは99%イーサリアムのものと同一で、テストカバレッジは85%をマークしており、イーサリアムのpythonによるコアライブラリであるPyethereumよりも高い数値を示していると複数のソースが伝えている。

 

The DAOの事件を受けて

 

最近のDAOの大失敗を受けて、予定通りEVMポート上のCounterparty関連の作業が続いていることがプレスリリースでは強調されているが、新たな定款が定められたようだ。

 

プレスリリース曰く―

 

「特定のスマートコントラクト上にバグを発見した場合、ネットワークをフォーク、またはロールバックするなどの対処を行いコード修正することをCounterpartyの開発チームに対して禁止させました。(問題がEVMの根本部分にあるバグが原因だった場合―且つ、そこで動いているスマートコントラクト自体に問題があるわけではない場合―開発者チームはもちろんバグを修正して新たなコードを発行します)」

 

不特定多数のCounterpartyホルダーたちが、”残りのCounterpartyのネットワークが完全に機能し続けてる場合、EVMのサブシステムを即座にシャットダウンできる”という新たな緊急停止機能が追加される。

“アセットの作成、分散型取引、といったCouterpartyの中核を成す機能”のおかげで、”完全にどのスマートコントラクトの機能からも独立する”ことが可能になった形だ。

 

ビットコインのブロックチェーンを活用

 

Counterpartyは2,125.63のビットコインを消費して生まれ、2014年1月当時、約180万ドルの値を付けていた。チェーン上のビットコイントランザクションにデータを埋め込み、ビットコインブロックチェーンを活用することでアセットを生成することができる。

現在では、イーサリアムの仮想マシンを組み込み、スマートコントラクトをビットコインへともたらすことではるかに複雑でチューリング完全な機能を提供している。

新たなスマートコントラクトの機能を以てCounterpartyはビットコインを含むさらなる競合相手と対峙することになるだろう。未ローンチではあるが、Rootstockも同じような機能を提供しており、Counterpartyのものとは異なりサイドチェーンという独自のセキュリティパラメータとトレードオフ機能を持つ全く新たな技術を利用している。

同様に、ビットコインブロックチェーンを利用することでCounterpartyはプロトコルレベルでビットコインの性質に影響を受けることになる。例えば1つのトランザクションの承認時間におおよそ10分間かかる点や、もっと最近の例でいえば手数料の高騰や一部の人がより多くトランザクションが承認されるまで待たなければならなくなるような、トランザクションバックログに挙げられるような問題の影響も受けることになる。

 

すべてのスマートコントラクトをシャットダウンするという選択肢

 

イーサリアムと比べたCounterpartyの利点は、スマートコントラクト内にバグが見つかったことにより壊滅的な損失を被るような出来事が発生した場合、Counterpartyのホルダーに対して人の手による安全装置的対策を提供しない、と開発者たち一同が結束していて、”ロールバックは絶対に行わない”と定められている点にあるのかもしれない。

しかし、それはCounterpartyがホルダーに対してすべてのEVMシステムとスマートコントラクトを完全にシャットダウンする選択肢を与えることによって均衡が保たれているからこそだ。これはCounterpartyのスマートコントラクトのユーザーや開発者に大きな影響を与える思い切った選択肢といえる。

しかしそれでも、ネットワーク全体に影響を与えるような壊滅的な被害を生む出来事が起こってしまった場合、イーサリアムのエコシステムに対して何らかの対処を行える可能性のあるイーサリアムのEVMを利用するかどうか、スマートコントラクトの開発者やユーザーたちがその決定権を保有していることでビットコインブロックチェーンのセキュリティ、そしてEVMのシステム全体、もしくは最終的にはローンチされる予定のサイドチェーンを利用したRootstockを完全にシャットダウンすることが出来るそのオプションをホルダーが与えられているという利点、これはCouterpartyのEVMが仮想通貨のエコシステムに対しても新たな選択肢を用意しているということでもあるだろう。

メガバンクからテック界の巨人、新たなこのブロックチェーンという技術を多くの人にもたらそうと活躍しているスタートアップ企業にいたるまで幅白くその名が知れ渡り完全にブロックチェーン技術が業界内で市民権を得ている今となっては、活気あるスマートコントラクトのエコシステムを生み出し、生き残りをかけたメインストリームとしてのポジション争いに身を投じるミニレース的ブームを生み出したイーサリアムは、結果として今また一つのビットコインブロックチェーンという源流から枝分かれした多くの可能性を統合し、また次の可能性を生み出そうとしているようだ。

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