ビットコインのハードフォークで生まれたビットコインキャッシュとビットコインSVが急騰している。ビットコインキャッシュは過去24時間で13%超も上昇。ビットコインSVは46%超も上昇した。
(出典:Coin360 日本時間1月11日午前9時15分時点)
ビットコインSVは2018年11月にビットコインキャッシュからハードフォクして誕生した。ビットコイン創設者サトシ・ナカモトを自称する研究者クレイグ・ライト氏が率いていることで知られている。
急騰の理由は明らかになっていない。
モダーン・コンセンサスによると、ライト氏がフロリダで係争中のクレイマン氏側に対して420以上の文書を提出。その中で、ライト氏が110万BTC(約9500億円)が入った信託「チューリップ・トラストIII」を示す新たな文書があったという。
サトシ・ナカモトが保有するビットコインの量は約100万BTCと言われている。
今回の報道を受け、ライト氏がサトシ・ナカモトである可能性が高くなると考えた市場関係者がビットコインSVを買っている可能性がある。
モダーン・コンセンサスは、ライト氏が関係が近いことで知られている。新たな文書の真偽は確認できていない。
これまでの報道では、ライト氏は、110万BTCは信託に預けてありアクセスに必要な秘密鍵を持っている管財人に連絡ができない状態と述べていた。
ライト氏は、110万BTCの取り分をめぐってクレイマン氏側と争っている。
ビットコインSVは、「上場廃止運動」を起こされるなど、業界内で何かとネガティブな見方をされている。ただ、ファンドストラットが「ビットコインSVが長期的にエンタープライズ市場で優位性を持っているかもしれない」とするレポートを出すなど、その価値を見直す動きも一部で出ている。
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