ジョー・バイデン米大統領がロシア産原油の輸入を全面的に禁止すると発表したことで、ビットコイン(BTC)は3月8日に下落したが、安値で反発した。

BTC/USD 1-hour candle chart (Bitstamp). Source: TradingView

BTCは一巡し、金が主役

Cointelegraph Markets ProとTradingViewのデータでは、米国市場のオープンから1時間後には38,000ドルを狙って下落したBTC/USDを表している。

ビットコインは39,240ドルの日中高値に達した後、バイデン大統領が計画を発表するとビットコインはすぐに下落し、株式とリスク資産にさらに圧力をかけた。

「今日、私は米国がロシア経済の大動脈をターゲットにしていることを発表する」とバイデン大統領は記者会見で述べた。

「我々は、ロシアの原油とガス、エネルギーの輸入を全面的に禁止する。ロシアの原油はアメリカの港で受け入れられなくなり、アメリカ国民はプーチンの戦争マシーンにまた強力な打撃を与えることになる」

原油価格はこの発表で133ドルの高値まで上昇したが、米国株はほとんど恩恵を受けず、記事執筆時点でS&P500はこの日0.5%下落した。

ビットコインはまだレンジ内にとどまっているが、それでも39,000ドルに跳ね返されている。

「米国の禁輸措置で価格変動がどうなるかは分からない。自然な反応として、USOILはさらに上昇し、リスクオン資産は下落する」とコインテレグラフの寄稿者マイケル・ヴァン・デ・ポッペ氏は主張する。

「実際には、『噂で買ってニュースで売る』イベントの影響で、逆のことが起こるだろう」

一方、金はロシア・ウクライナ問題の最新の展開に乗じて、1オンス=2000ドルを超えて、史上最高値を更新した。

XAU/USD 1-week candle chart. Source: TradingView