ビットコインは4万6000ドルを割り込み、短期的にさらなる調整が深まることが懸念されている。

トレーディングビューによると、ビットコインは45127.01ドルまで下落した後、45400ドルまで回復した。過去24時間で6%、過去7日間で20%以上の下落だ。

The Bitcoin price braces for short-term volatility. Source: TradingView

ビットコインの下落とともに、イーサリアムが7%減、ポルカドットは10%減、バイナンスコイン(BNB)は3%下落したように仮想通貨市場全体が落ち込んでいる。

The crypto selloff intensified on Sunday, as the total market capitalization of all assets fell from a high of $2.3 trillion all the way down to $2.1 trillion. Source: Coin360

テスラがビットコイン決済を中止すると発表してから、仮想通貨市場全体のセンチメントは数日で悪化している、さらに米国司法省によるとバイナンスを調査したという報道が懸念材料となっているようだ。

さらに、アヴァンティ・デジタル・バンクのケイトリン・ロング氏は、テザー社が13日に初めて準備金の内訳を公開したことが投資家を不安にさせたと考えている。ロング氏は15日にツイッターで「デフォルトの確率とデフォルト時の損失の深刻度が上がった」と述べた。これはテザー社の現金および現金同等物のほぼ3分の2がコマーシャルペーパーに蓄えられているためだ。

機関投資家の蓄積

市場が不安定な中で、機関投資家は自信を持ってビットコインを購入している。これは強気市場が終わっていないことを示す証拠だ。

企業や機関投資家のビットコイン投資を追跡する「ビットコイン・トレジャリー」は15日、機関投資家が過去30日間で21万5000BTCを購入したことを報告した。約100億ドルに相当する金額だ。

バランスシートにビットコインを追加した企業は大きな収益をあげている。ビットコイン・トレジャリーによると、マイクロストラテジーのビットコイン準備金の価値は2.3倍に、スクエア社は2.1倍まで上昇した。ただ、今回の調整局面でこれらの数字は若干減少している。
 

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン