仮想通貨市場が上下に揺れている。

日本時間で25日午後7時半頃、ビットコインはさらに下落し3500ドル台をタッチ。実に昨年9月の水準だ。その後月曜午前にかけて反発し4000ドルまで持ち直しているが、依然として方向感に乏しい。

中国メディアは、「今回のビットコインの上昇は大口投資家による買いが原因。ただしこれら大口がこの反発で利確の動きに出るとビットコインはさらに下落していくだろう」と分析した。

そんな中反発を牽引しているのがモナコイン(MONA)で、前日比で45%上昇している。ここ一週間で急激に下落していたため、自律反発の可能性が高い。

仮想通貨市場全体の時価総額も15兆円弱で、1年3か月前の水準に逆戻りだ。

ここまで来ると、仮想通貨業界からも悲観的な声が聞こえてくる。

分散型アプリの開発などに取り組むBlockstack PBC社のムニーブ・アリCEOは「現在仮想通貨市場は冬の時代に入っている」とし、「仮想通貨に向けた投資も干上がる可能性が高い」とした。閉鎖に追い込まれる仮想通貨プロジェクトも出てくるという。一方で、次の波が来るときには巨大な市場が登場するとも指摘している。