バリー・シルバート氏によるスケーリング・ソリューションを含めた新たなビットコイン改善プロポーザル(BIP)がCoreのメーリングリストから明らかになっている。

まだ番号が振られていないそのBIPには、SegWit導入の6ヶ月後に、2MBのハードフォークを行うBIP148と同様に、8月1日にユーザーによるソフトフォーク(UASF)を行う旨が記されている。

「本プロポーザルは、コンセンサス2017協定への加盟者が例外なく契約条項を守り、記載された更新内容を実行することを前提に書かれたものである」と、メールの本文の冒頭には書かれている。

スケーリングに関連したデッドロック問題に終焉をもたらすためのシルバート氏のプロポーザルは、本質的な解決策ではなく、”妥協案”としての向きが強いとして批判を集め始めている

ロジャー・ヴァー氏率いるBitcoin.comは、シルバート協定に調印しているにも関わらずBitcoin Unlimited支持者で、Bitcoin.comのCEOであるヴァー氏自身は計画に反対のようだ。

本BIPの発案者である、カルバン・レクナー氏は、最新のロードマップについて議論しながらも、内部で争いが起きないよう注意していた。

「デプロイするまでの時系列や、ハードフォークによるアップグレードに関連したこうした一連の批判自体は、本プロポーザルの議論の初期段階では、ないものとして取り扱うべきでしょう」と彼は語る。

一方でTwitter上では、Bitmain CEOでBitcoin Unlimitedの支持者でもあるJihan Wu氏が、SegWitを利用した手数料が”不当に安価である”として批判を続けている。