最近のビットコインの調整で5カ月ぶりの安値に達したにもかかわらず、ビットコインは今後1年間にわたって強気相場が持続する可能性がある。
ビットコイン(BTC)の価格は、現在の底値からピークまでの比率に基づけば、さらに350日間の上昇を続ける可能性がある。バイビットとブロックショールズのレポートによれば、ビットコインの過去のサイクルにおける比率に基づくと、強気相場は2025年第3四半期まで続くという。
「現在の底値からピークまでの比率は3.5倍であり、過去のサイクルで観察された20倍よりもはるかに低い。これは、強気相場がさらに350日間続き、過去のピークを超える可能性があると示唆している」とのべた。
BTCは強気サイクルの第2フェーズにある
バイビットのリードテックライターであるネイサン・トンプソン氏によれば、ビットコインは現在、強気サイクルの第2フェーズにあるとのことだ。
トンプソン氏は「サイクルの初期段階では、BTCのスポット価格がサイクルの低値から回復し、前回のサイクルで記録された史上最高値に向かうのを見ている。その後、過去のケースでBTCのスポット価格が前回の史上最高値を超え、新たな高値に達するのを観察している」とコインテレグラフに語った。
トンプソン氏の分析は、他の仮想通貨アナリストのレクトキャピタル氏の見解とも一致している。レクトキャピタル氏は、過去のビットコインの半減期サイクルに基づき、現在の強気サイクルの42.5%が経過していると考えている。
Bull market progress. Source: Rekt Capital
2024年の上昇は機関投資家が牽引
機関投資家が2024年のビットコイン相場を主導している。高インフレの期間を経て、個人投資家の参加率は低下し、個人貯蓄の水準が低下したためだ。
Bitcoin correlation with US equities. Source: Bybit & BlockScholes
「仮想通貨とミームコイン間の相関構造の変化は、最近の価格上昇の背後に異なるタイプの投資家がいることを示唆している。機関投資家だ。株式との新たな連動は、2024年1月初旬にBTCの現物ETFが開始され、仮想通貨に対する新たな需要のプールが解放されたことと一致している」。
さらに、米国の現物ビットコインETFからの流入は、開始以来、ビットコインのピークと底値と高い相関関係を示している。
Bitcoin ETF inflows correlation with BTC rally, 2024. Source: Bybit & BlockScholes
ETFの流入は仮想通貨の価格上昇に大きく寄与する可能性がある。ビットコインに関しては、2024年2月15日までにETFが仮想通貨への新規投資の約75%を占めて5万ドルの水準を超えた。