ここに表示された見解および意見は、著者のものであり、必ずしもコインテレグラフの見解を反映するものではありません。すべての投資とトレーディングにはリスクが伴うため、意思決定の際に独自の調査を実施する必要があります。市場データは、HitBTCから提供されています。

仮想通貨市場の期待が高かったビットコインETFの申請が、米政府機関の一部閉鎖によって申請者によって取り下げられた。ビットコインのボラティリティ(変動幅)も去年10月以来の低水準となっている。

ただ、無風状態も長続きしないかもしれない。JPモルガンのアナリストは、ビットコインは1260ドルを下回るかもしれないと予想した。小売業者の間でビットコインが普及していないことなどを指摘し、「仮想通貨はまだ力を発揮していない」と述べた。また、カルダノの共同創設者であるチャールズ・ホスキンソン氏は、2017年の最高値を回復するまで11年かかるかもしれないと話した。

今後、価格は短期的にはどちらに動くのだろうか?みてみよう。

BTC/USD

ビットコインは11日以降、3500ドル付近で取引をしている。下落傾向にある2つの移動平均線を下回る水準で取引しており、弱気派に勢いがある。

BTC/USD

(引用元:TradingView

BTC/USD が3236.09ドルを下回れば、下降トレンドが再開するだろう。そうなれば市場心理は冷え込み、静観している投資家に恐怖を与えることになるだろう。

一方、2つの移動平均線を上回る事ができれば、4000ドルまで上昇するかもしれない。その後は、4255ドルだ。

我々は、ビットコインが下降トレンド線を超えた水準を維持すれば、ロングポジションを推奨する。

XRP/USD

リップルは、緩やかな下降トレンドにある。2つの移動平均線が下落傾向にあり、RSI(相対力指数)はネガティブゾーンにある。弱気派が優勢だ。

XRP/USD

(引用元:TradingView

下降局面での直近のサポートは0.30550〜0.31ドルのゾーンだ。このゾーンを下回れば、 XRP/USD は次のサポートである0.27795ドルまで下がるかもしれない。それも下回れば、0.24508ドルが見えてくる。

一方、もし世界標準時間(日本時間は+9時間)で50日間SMA(赤色)を超えて引ければ、回復のサインだ。前回と同じ買い推奨を維持する。

ETH/USD

イーサリアムは過去2,3日間、116.30ドルのサポートラインから反発することができなかった。高い水準で需要が見られないのだろう。

ETH/USD

(引用元:TradingView

20日間EMA(青色)が下落気味でRSI(相対力指数)はネガティブなゾーンだ。短期的には下降トレンドが続きやすい地合だ。ETH/USDが世界標準時間(日本時間+9時間)で116.3ドルを下回れば、100ドルまで下がる可能性がある。その下は83ドルだ。

一方、もし134.50ドル超まで反発したら、我々の見方は無効になるだろう。現在の水準では買い場をみつけられない。よって、買い推奨はしない。