ビットコイン(BTC)は過去最高値となる12万3218ドルを記録したのち、利益確定売りにより反落した。今回の下落はテクニカルな調整とみられ、基調としての需要は依然として強い。BitcoinTreasuries.NETによると、ビットコインを保有する企業は2025年第2四半期に合計15万9107BTCを購入している

個人投資家の動きも活発だ。ビットフィネックスのアナリストは月曜日のマーケットレポートで、シュリンプ(1BTC未満)、クラブ(1〜10BTC)、フィッシュ(10〜100BTC)といった保有層による月間買い需要は1万9300BTCに達しており、2024年4月の半減期以降の新規月間供給量(約1万3400BTC)を大きく上回っていると指摘した。

こうした機関投資家および個人トレーダーによる強い需要は、BTCを15万ドルまで押し上げる原動力となるのだろうか。チャートをもとに見ていく。

ビットコイン価格予測

現在、ビットコインは調整局面にあり、価格は逆三尊パターンのネックライン付近である11万3000ドルまで下押しされる可能性がある。

BTC/USDT daily chart. Source: Cointelegraph/TradingView

20日間指数移動平均線(EMA)は11万2390ドルで上向き推移しており、相対力指数(RSI)も買われすぎの水準近くに位置していることから、買い手優勢の状態が続いている。仮に価格が20日間EMAで反発すれば、強気派はBTC/USDTペアを12万3218ドルの高値上抜けに再挑戦するだろう。このラインを突破すれば、チャート上の目標値である15万ドルに向けた上昇が視野に入る。

一方で、20日間EMAを割り込み、その水準で終値をつけた場合は、上昇モメンタムの弱まりが示唆され、次の上昇局面の開始が先送りされる可能性がある。その場合、価格は50日間単純移動平均線(SMA)である10万7794ドル付近まで下落する展開が想定される。

BTC/USDT 4-hour chart. Source: Cointelegraph/TradingView

4時間足チャートでは、すでに20EMAを下抜けしており、短期的な弱さを示している。買い手は反発を試みているが、20EMA付近では再び売り圧力に直面する可能性がある。仮に価格が20EMAで反落し、11万5000ドルを下抜けた場合、ペアはネックラインまで急落する恐れがある。

ネックラインから11万530ドルのゾーンは強気派によって強く守られると見られる。もしこのサポートゾーンで反発し、20EMAを再び上抜けるようであれば、強気派の巻き返しが示され、価格は12万3218ドルへの再上昇に向かう展開が期待される。

ただし、短期的に価格が11万530ドルを割り込むようであれば、この見通しは否定される。その場合、価格は10万8000ドル、さらには10万5000ドルまで下落する可能性がある。調整が深ければ深いほど、次の上昇波が始まるまでに要する時間も長くなると見られる。

本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限りません。この記事には投資助言や推奨事項は含まれていません。すべての投資や取引にはリスクが伴い、読者は自身でリサーチを行って決定してください。

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