ビットコインが機関投資家にとってより魅力的になる一方で、個人投資家を惹きつけてきたスリルは失われる可能性がある。こう話すのは、ストラテジーのマイケル・セイラー会長だ。
セイラー氏は9月20日にYouTubeで公開されたポッドキャスト「コインストーリーズ」で、「ボラティリティを減少させ、大手機関投資家が安心して市場に参入できるようにする必要がある」と語った。
セイラー氏「これはジレンマだ」
「これはジレンマだ。巨大な機関が参入すれば、ボラティリティは低下する。するとしばらくの間、市場は退屈になる。その退屈さのせいで、投資家のアドレナリンが下がってしまう」とセイラー氏は説明した。
「大きな興奮があった後にアドレナリンが切れて、少し弱気になるようなものだ」とも付け加えた。
セイラー氏は、これはビットコイン(BTC)の「成長段階」であり、ボラティリティが落ち着いていくこと自体は健全な兆候だと強調した。
セイラー氏の発言は、ビットコインが8月14日に12万4100ドルの史上最高値を記録した後、なぜ価格が停滞しているのかという疑問が市場で広がる中で出た。
執筆時点でビットコインは11万5760ドルで取引されており、8月21日の11万4618ドル付近とほぼ同水準にとどまっている。
9月17日の米連邦準備制度理事会(FRB)による利下げは市場に織り込み済みと広く見られていたが、一部アナリストは年内のさらなる利下げがビットコインや他の仮想通貨の上昇要因になる可能性があると指摘している。
ビットコイナーの見解は分裂
ただし、年末までのビットコインの行方についてはビットコイナーの間でも意見が分かれている。
ビットメックス共同創業者のアーサー・ヘイズ氏は年末までに25万ドルに達すると予測する一方、他の複数のアナリストは15万ドル前後と見ている。アナリストのプランC氏は、今年中にピークは来ないと予想している。
一方でアナリストのベンジャミン・コーエン氏は、ビットコインが史上最高値から最大70%下落する可能性があると警告した。
デジタル・ゴールドラッシュは始まったばかり
セイラー氏は、ビットコインのイノベーションや新しい商品開発はまだ初期段階にあり、市場は依然として「学習中」だと述べた。
「2025年から2035年にかけてはデジタル・ゴールドラッシュの時代になる。さまざまなビジネスモデルや商品が生まれるだろう」と語った。
さらに、「多くの失敗も起こるだろうが、多くの富も築かれる」と付け加えた。
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