米生保大手のマスミューチュアル(MassMutual)がポートフォリオに1億ドル分のビットコイン(BTC)を投資すると発表したことを受けて、ビットコインの注目度は高まっている。

このため、現時点で買い圧力が加わっており、ビットコインが12月中にも20000ドルを突破する期待が高まっている。

先週は調整局面にあったものの、ビットコイン価格は18600ドルで反発し、新たな史上最高値を目指している。しかし、今後の懸念材料としては、週末に反発した際の出来高が比較的少なかったことが挙げられる。

BTCは再びレンジ相場に

(出典:トレーディングビュー「BTC/USDの4時間足チャート」)

4時間足チャートはビットコインの最近の動きを全て物語っている。ビットコイン価格は18500ドルの重要なサポートゾーンを通過し、17600ドルのサポートに向かって下落した。

このサポートゾーンが維持され、強気のダイバージェンスが発生した。弱気派はこのレベル以下に落とし込めなかった。

その後の重要なレジスタンスであった18500ドルもすぐに突破。この動きは19500ドルにある史上最高値のレジスタンスゾーンに向けた上昇につながっている。

ビットコインは以前の動きをコピーするか

(出典:トレーディングビュー「BTC/USD 1日足チャート」)

ビットコイン価格は1年間で様々な動きを見せてきた。当初の大きな動きは半減期前に、2回目は8月に、そして最後の動きはここ数ヶ月で発生した。

こうした大きな動きが起こるたびに市場はモメンタムを維持するためにレンジが形成される。直線的に上昇することはなく、都度、レジスタンスをテストする必要がある。

上昇ウェッジは以前のレンジ相場の全てで、直近の高値を上抜けたブレイクアウトのダマシによって起きた。今回、出来高が少なかった週末の動きを見ると、再びこの動きが起こる可能性がある。

そうしたため、21000に向けた動きが見えてきており、すぐに19500ドルエリアがサポートに反転するだろう。この仮定通りにならない場合は、ビットコインはレンジに戻る可能性が高い。注視すべきレベルはより高いタイムフレームのサポートゾーンである14000ドルと16000ドルだ。

金曜日のCME先物は18115ドル

(出典:トレーディングビュー「CME先物4時間足」)

CME先物チャートのギャップ(窓)は引き続き重要な変数だ。

直近の終値が18115ドルであることから、新たなCMEギャップが形成された。先物ギャップは埋められる可能性が高いため、エントリー、もしくはエグジットの重要なポイントになるだろう。

現在は18115ドルのギャップの他にも、17015ドルはまだ完全に埋まっていない。

ボラティリティに注意

(出典:トレーディングビュー「BTC/USDT4時間足」)

チャートが示すように、突破すべき重要なレジスタンスは19400〜19600ドルだ。これは過去最高のレジスタンスゾーンであり、ビットコインが価格発見に入る前の最後のレジスタンスだ。

しかし、ブレイクアウトは継続するとは限らない。上昇が継続するためには、まずはレジスタンスがサポートに反転しなければならない。そうしなけらば突破がフェイクの可能性が高くなるだろう。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン