分析プラットフォーム「LookIntoBitcoin」の生みの親であるフィリップ・スイフト氏はビットコイン(BTC)は、ネットワーク活動と比較して56,000ドルと「かなり安い」状態だとなっていると指摘した。

同氏は11月24日のツイートで、ビットコインのアドバンスドNVTシグナルにある強気シグナルを強調した。

ビットコインは "深い売られすぎの領域"

アドバンスドNVTは、ビットコインの時価総額とネットワークボリュームを用いて、BTCがある価格帯でどの程度買われすぎているか、あるいは売られすぎているかを判断する指標だ。

アドバンスドNVTは、オリジナルのNVTをベースに、ビットコインの成熟に伴う投資家の習慣の変化を考慮しており、ビットコインの総時価総額をネットワーク取引量の90日移動平均値で割ったもの。現在は、「売られすぎの領域に深く入り込んでいる」状態で、すぐに価格上昇が起こりそうだという。

スイフト氏は、「ビットコインは、大きな時間足で見ると、ネットワーク活動に対して著しく安く見える」と指摘した。

"そう遠くない将来、強い反応を期待できる。"

添付のチャートによると、アドバンスドNVTは、その年のコロナウイルスによる暴落と2021年の中国でのマイナーのシャットダウンを除いて、2020年の開始以来、最も低くなっている。

Bitcoin Advanced NVT Signal chart. Source: Philip Swift/Twitter

古参の投資家が支配権を維持

既報のように、現在の状況でトレンドの反転を示唆しているのはNVTだけではない。

相対力指数(RSI)の値も同様にBTC価格の上昇を示唆しており、その他の指標の多くも、センチメントが低迷しているにもかかわらず、弱気に転じることを拒んでいる。

23日に発表された最新の週刊ニュースレター「The Week On-Chain」の中で、オンチェーン分析会社であるグラスノードは、現物価格が比較的過去最高に近い状態を維持している中で、過去3年間で短期保有者(STH)が保有するビットコイン量が最も少なくなっているという「ユニークなケース」について言及した。

STHウォレットとは、過去155日以内にビットコインを使用したウォレットのことだ。これは現在、長くビットコインを保有する投資家が市場の大多数となっていることを示す。

アナリストは、「STHの供給量が少ないのは、弱気相場の終わりや強気相場の初期に典型的に見られることで、通常は長い期間の蓄積の後である」と指摘。

"価格が最高値に近い状態でSTHの供給がこれほど少ないのは、比較的ユニークなケースだ。"

Bitcoin short-term holder supply proportion chart. Source: Glassnode