木曜日の夜に急上昇した仮想通貨ビットコイン(BTC)だが、ブルトラップ(強気派のわな)である可能性がある。

底値の7020ドルから一時は7770ドルまで急騰したビットコインだが、典型的なブルトラップのサインが3つ出ている。1つ目は、急騰前のビットコイン先物の資金調達率の下落、2つ目はアルトコインの低迷、3つ目は数年間存在するレジスタンスだ。

ビットコイン急騰前の資金調達率がネガティブ

バイナンスの先物を見てみると、ビットコインの資金調達率は木曜日の急騰前にマイナス0.03%まで下がった。

(出典:Skew「ビットコインの資金調達率(取引所別)」)

ビットメックスやバイナンスの先物は、ロングとショートのバランスを取るために資金調達(funding)と言われるシステムを採用している。もしショートが多くなれば資金調達率はマイナスになり、ショートしているトレーダーはポジションの一部でロングのトレーダーに補償を支払う仕組みだ。

例えば、もしトレーダーがビットコイン先物で5万ドルショートした時の資金調達率がマイナス0.03%だったら、そのトレーダーは8時間ごとに15ドル、24時間で45ドルをロングのトレーダーに支払わなければならない。

23日にビットコインが上昇した時にビットコイン資金調達率はマイナスだった。つまり、売り手にとって好ましくない環境だったことになる。このため、多くのショート保有者はポジションのクローズか調整を強いられることになり、短期での価格上昇につながった可能性がある。最終的にはショートスクイーズでビットメックスだけで7900万ドルが解消された。

その後、ビットコイン相場の勢いは衰えた。

アルトコインが先走っていない

典型的にビットコインの上昇相場においては、イーサ(ETH)やXRPなど主要アルトコインがビットコインと並行して上昇するか、しばしば先行して上昇する。

しかし、今回はイーサはビットコインよりパフォーマンスが悪い。

ボラティリティ(変動幅)が高いアルトコインマーケットの低迷は、現在市場には短期でリスクを取ろうとする買い手が多くないことを示している。

長年のレジスタンスに直面

ビットコインの上昇は7770ドルで止まった。この水準は、2018年初頭からレジスタンスとして立ちはだかっていた。

(出典:Tradingview「ビットコインと米ドル」)

7700ドルから8300ドルのレンジは、1万500ドルと1万1000ドル同様に2018年1月以降で最も手強いレジスタンスの一つとして知られている。

7900ドルと8000ドルが歴史的に重要な単純移動平均線(SMA)のレジスタンスであり、ビットコインが拒否されずに一気に双方の水準を突破する可能性は極めて低い。このため、5月中旬に推定されている半減期以降で大きな下落トレンドを引き起こす可能性もある。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン