ビットコイン価格が先週約10%下落してから、足元は横ばいとなっている。

一部のトレーダーが下降トレンドの再開を恐れ利益確定に動いている可能性がある。アナリストたちはビットコインが2万5000ドル~2万6600ドルのゾーンに到達し、そこで買いの関心が高まると予想している。

Crypto market data daily view. Source: Coin360

とはいえ長期目線の投資家は、ビットコイン価格は既に底値が形成されたと信じている人が多い。とすると短期的な下落相場はポートフォリオを構築する絶好の機会となり得る。

ちなみにビットコイン価格の下落にあわせてアルトコインも連れ安となっている。メジャーな仮想通貨の中でチャート上で強さを保っているものはほんの一握りだ。そこで今後の上昇相場で優れたパフォーマンスを発揮する可能性のある5つの仮想通貨のチャートを分析してみよう。

ビットコイン価格分析

買い手はビットコインの下落を50日単純移動平均(SMA)(約26983ドル)で止めようとしているが浅い反発から売り手が降伏する気配はない。

ビットコイン価格チャート

20日指数移動平均(EMA)が下向きに転じ、相対力指数(RSI)がマイナス圏にあることから、売り手にやや優位性がある。50日標準移動平均線を割れると、売りがさらに加速する可能性がある。

その場合、BTC/USDTペアはブレークアウト水準である25250ドルまで急落する可能性がある。この水準は重要でありもしこのサポートが崩れると、ビットコインは2万ドルまで急落する可能性がある。

価格が20日指数移動平均線の上(約28606ドル)に戻すことができれば短期的な下降トレンドは終わり、ビットコインは再びレジスタンスのある31000~32500ドルをめがけて上昇を試みるだろう。

BTC/USDT四時間足チャート

現在27125ドルから反発し20日指数移動平均(EMA)に達した。これは強い反発を開始するために強気派が越えるべき最初のハードルである。その後50日間標準移動平均線に達するかもしれないが、そこで再び弱気派が強力な防御を試みるだろう。

もし現在のレベルから価格が下落し27125ドルを下回って滑るようであれば市場のセンチメントが依然としてネガティブであり、トレーダーが小さな上げごとに売りに出していることを示唆する。そうなると26500ドルへの下落、そして最終的には25250ドルへの下落の可能性が高まるだろう。

BNB価格分析

BNBは50日標準移動平均線(約358ドル)での下落を止めようとしている。ただし、20日指数移動平均(約407ドル)が下向きに転じており、RSIもマイナス圏にあることから売り手にやや優位性がある。

BNB/USDTチャート

50日標準移動平均線を維持できない場合、売りが加速し300ドルのサポートレベルまで急落する可能性がある。この水準を割れるとさらに下落し240ドルのサポート地点まで下げる可能性がある。

一方、買い手が価格を20日指数移動平均線の上に戻すことができれば、450ドルの抵抗まで上昇する可能性がある。この水準を突破すると再び上昇トレンドに戻り、新たな高値を目指すことができる。

カルダノ(ADA)価格分析

カルダノは、50日標準移動平均線(約1.20ドル)での下落を止めようとしている。これは買い手が現在の水準でカルダノに関心を持っていることを示唆している。

ただし、20日指数移動平均線(約1.35ドル)が下向きに転じておりRSIもマイナス圏にあることから、売り手にやや優位性がある。

カルダノが50日標準移動平均線を維持できない場合、売りが加速しADA/USDTペアはサポートレベルの1.00ドルまで急落する可能性がある。この水準を割れるとさらに下落し0.80ドルのサポートまで下げる可能性がある。

逆に、買い手が価格を20日指数移動平均線の上に戻すことができれば、カルダノは1.50ドルの抵抗まで上昇する可能性がある。この水準を突破すると再び上昇トレンドに戻り新たな高値を目指すことができる。