起業家で仮想通貨アナリストのアリスター・ミルン氏がまとめた各法定通貨でのビットコインの高値更新についてまとめている。ビットコインがこれまでに7つの通貨で過去最高値を記録していると指摘している。

ほかの通貨も続くか

BTC/USDが13,200ドルまで達したことで、ビットコインは週間で15%上昇したことになった。

上昇の速さについては多くの人を驚かせることになった。タイミングとしては、多くの国の法定通貨、特に発展途上国の通貨が新型コロナウィルスによる経済的影響で苦しんでいる状況だった。

ビットコインが前回約13,000ドルで取引されていたとき、さらに2017年後半に過去最高値を記録した20,000ドルに到達したときとも、経済的状況は劇的に異なっている。

たとえばブラジルでは、1BTCの価値は現地通貨ベースで過去最高となっている。これは、ブラジルの法定通貨の価値が今年だけで28%以上の下落となっているからだ。

ミルン氏のリストの中では、ブラジル以外にも、トルコやアルゼンチン、ベネズエラといった国々が並んでいる。これらの国の総人口は4億5000万人にものぼる。

ミルン氏はさらに、ロシアやコロンビアも間もなく、このリストに入ることになるだろうと指摘している。ある時点までに「ほかのすべての法定通貨」が続くとも述べている。

米ドルは独自の戦いを続けている

一方、ビットコインと米ドル通貨指数(DXY)との逆相関の関係が続ている。

DXYは10月には、92.72まで低下している。これは、ビットコインが新たな高値を記録したのと一致している。

米ドル通貨指数のチャート 出典: TradingView

アナリストは、今後の米大統領選挙の影響により、米ドルのボラティリティがさらに高まる可能性があると警告している。

「DXYが92.5のゾーン以下になった場合、これはコモディティや金、成長株などのインフレ資産をサポートすることになる」と、BytownCapitalのマイルス・ラタン氏は指摘している。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン