キーポイント:

  • ビットコインの過去最高値10万9,458ドルは、4月以降7週連続で週足が陽線となった強気の勢いを反映している。

  • アナリストは、2025年にBTCが13万5,000〜32万ドルに達する可能性を見込んでいる。

  • BTCのヒートマップには清算を引き起こす可能性のある高レバレッジゾーンが示されており、リスク管理の重要性が増している。

ビットコイン(BTC)は5月21日、バイナンスで10万9,458ドルの過去最高値を記録した。7万4,500ドルのスイングローから反発して以降、7週連続で週足が陽線となっていた。

Bitcoin 1-week chart. Source: Cointelegraph/TradingView

5月25日の週足が10万6,500ドルを上回って終えれば、2023年10月以来となる最長連続の陽線記録となる。

新たな史上最高値に加え、ビットコインの時価総額と実現時価総額も過去最高に達した。グラスノードによると、それぞれ2兆1,700億ドル、9,115億ドルに達している。

ビットコイン強気派は11万ドル超を視野に

ビットコインに強気の勢いが続く中、仮想通貨トレーダーのTitan of Cryptoは、2025年に13万5,000ドルという価格目標が「依然として有効」と述べた。これは過去2年間の主要なサポートおよびレジスタンス水準に基づいて、フィボナッチ・エクステンションツールを用いて算出されている。

Bitcoin analysis by Titan of Crypto. Source: X.com

チャート上では、スイングローからスイングハイにかけて引いた1.618のフィボナッチ水準が13万5,000〜14万ドルに位置しており、潜在的な目標価格とされている。

ベテラントレーダーのピーター・ブラントもBTCの新高値を認めつつ、強気相場ではこのような記録更新は「技術的に重要とは言えない」と指摘した。

「強気相場では史上最高値が常に更新される。それが強気相場の定義だ。8月末までに12万5,000〜15万ドルに到達するかもしれない」と述べている。

一方、テクニカルアナリストのヘルト・ファン・ラーゲンは、より高い30万〜32万ドルの価格帯を示している。Xへの投稿では、ビットコインが4年間の「強気メガフォンパターン」(高値と安値がそれぞれ拡大していくパターン)を上方にブレイクアウトしたと分析。この上抜けは急騰の可能性を示している。

Bitcoin’s megaphone pattern. Source: X.com

エリオット波動理論に基づき、現在BTCはインパルスサイクルの最終「第5波」にあり、今後170〜190%の上昇が見込まれるという。

市場が熱を帯びる中、AlphractalのCEOであるジョアン・ウェッドソンは、投資家に対して慎重な姿勢と忍耐を呼びかけている。ウェッドソンによれば、BTCのヒートマップは高レバレッジゾーンへの価格接近を示しており、市場関係者が自信過剰なトレーダーの清算を狙う可能性がある。

彼は「新たな史上最高値への執着は、強気派にも弱気派にも罠となりうる」と述べ、リスク管理の徹底が不可欠だと強調した。

本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限りません。この記事には投資助言や推奨事項は含まれていません。すべての投資や取引にはリスクが伴い、読者は自身でリサーチを行って決定してください。

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