今年ビットコインの買い場を逃した投資家にも、再び積み増すチャンスが訪れるかもしれない。ある仮想通貨アナリストは、次の弱気市場でビットコインが最大70%下落する可能性があると予測している。
ただし、ビットコインの行方について専門家の意見は分かれている。弱気市場はまだ先との見方がある一方で、より早く訪れる可能性を指摘する声もある。
アナリストのベンジャミン・コーウェン氏は木曜日に公開されたカイル・チャッセ氏とのインタビューで「過去のサイクルでは94%、87%、約77%の下落があった。今回も最大70%の下落は起こり得る」と語った。
「必ずしもそうなる必要はないが、歴史的に見ればその可能性を考慮するべきだ」と同氏は強調した。
25万ドルから7万5000ドルへの下落シナリオ
ビットメックス共同創業者アーサー・ヘイズ氏など、一部の強気派は年末までにビットコイン価格が25万ドルに到達すると予測している。もしそこから70%下落すれば、価格は7万5000ドル前後にまで落ち込む計算になる。
コーウェン氏は「第4四半期にかけて急騰すれば、今回も例外ではなく、ステーブルコインに利確するだけだ」と述べ、再参入は2026年半ばになるかもしれないと付け加えた。
執筆時点でビットコインは11万7000ドル付近で取引されており、過去30日間で3.41%上昇している。
コーウェン氏は「もう一段の強い上昇があると考えるべきだが、天井が訪れるのは非常に早い可能性がある」と警鐘を鳴らした。
「投資家は最後の上昇に向けて期待しているが、天井は突然訪れる。誰も『ここが天井だ』とは言わない。上昇すれば皆が熱狂する」と指摘した。
イーサリアムはサイクル終盤でビットコインを上回るとの見方
一方でコーウェン氏は、イーサリアム(ETH)が今後数週間はビットコインに対して劣勢となるものの、サイクル終盤にかけて逆転しパフォーマンスで上回ると予測している。
「サイクルの終盤までにイーサリアムはビットコインを上回る可能性が高い。10月中は弱さが続くと見ている」と述べた。
トレーディングビューのデータによると、ETH/BTC比率は過去30日で8.56%上昇している。
一部のビットコイン支持者は依然として価格が典型的な4年サイクルに従うと見ているが、それに対して懐疑的な声もある。
ビットワイズの最高投資責任者マット・ホーガン氏は「2026年は上昇の年になると確信している。これから数年は好調な展開になるだろう」と語った。
マイクロストラテジーのマイケル・セイラー氏も6月に「冬はもう戻ってこない」と強気な姿勢を示している。
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