カナダに拠点を置く仮想通貨ファンドは、ビットコイン価格について、6000ドルが重要なサポートとなると指摘する。6000ドルを上回った状態であれば、「将来の価格についてもポジティブだ」とみている。

 カナダに拠点を置く仮想通貨ファンド「リブモント・クリプト・ファンド」は、同ファンドのフェイスブックページに分析を掲載した

 リブモントは、過去2週間の急速な調整の後、6000ドルをサポートとして「テクニカルな面での反発が予測可能だ」と指摘する。ただ反発が本格的な上昇局面の開始となるのか、一時的なものになるのかを決定するのはまだ時期尚早だとも付け加える。

「言うまでもないことだが、6000ドルのサポートが重要だ。17年の急騰があった後では、コンソリデーションの期間は普通のことであり、むしろ望ましいことだ。6000ドルを上待っている限り、将来の価格についてはポジティブだと考えている」

 またリブモントは市場がビットコインETFの議論に敏感だと指摘する。ビットコインETC承認の延期などに投資家が反応しすぎであるとする、パンテラキャピタルのダン・モアヘッドCEOの言葉を引用。「(ETFという)金融商品を導入することの複雑さ」への理解が不足しているとしている。またニューヨーク証券取引所の親会社であるインターコンチネンタル取引所(ICE)の「バックト」のニュースなど、肯定的なニュースが無視されてしまっていると述べている。

 リブモント・クリプト・ファンドは2017年に設立し、リブモント・インベストメンツがポートフォリオを運用する。ブルームバーグによると、カナダで積極的に仮想通貨を運用する唯一のファンドだ。足元でのポートフォリオはビットコインが19.4%、イーサリアムが8.4%、現金が72.2%と公表している。