20日の仮想通貨ビットコインはWTI原油先物価格が暴落するなかで7000ドルのサポートラインを維持している。今週はビットコイン価格に影響を及ぼす、または注視すべき重要ラインが目白押しとなっている。今後数日間に注目すべき5つの点を紹介しよう。
(出典:Coin360 4月20日 午後18時50分)
1. 重要レジスタンスライン
この週末はビットコイン価格はこれまでと異なり、落ち着いた動きを見せた。一時7300ドルへの挑戦も見えたが、足元では7100ドル台で推移している。
4月16日から7000ドルの心理的サポートを維持しているものの、今年の始値である7295ドルと、8000ドル付近の200日移動平均線の重いレジスタンスが破れないでいる。
仮想通貨アナリストのミカエル・ファン・デ・ポッペ氏は「年間レベル(7295ドル)を突破し、7600ドルに向かうだろう」と予測した。ただ、7200~7250ドル付近のレジスタンスから反落し、一時的に6600ドル付近まで落ち込む可能性の2つのシナリオが考えられるとしている。
2. 21年ぶりの原油先物安値
WTI原油先物は今日、21年ぶりに14ドル台まで暴落した。
ブルームバーグが「今は誰も原油を欲しがっていない」と指摘するように、1987年に記録した10.82ドルの過去最安値にも近づいている。
さらに宇宙旅行会社」ヴァージン・ギャラクティック会長のチャマス・パリハピティヤ氏は今回の下落について「ゼロになる」と予想するように、原油価格のさらなる下落によって、ビットコインへの資金の流入が起きるかもしれない。
3. 株価上昇
米国をはじめ、世界中で失業者が生まれているにも関わらず、株式市場は上昇している。
コメンテーターのホルガー・ズシャエピッツ氏は20日、FANGMAN(Facebook、Amazon、Netflix、Alphabet、Microsoft、Apple、Nvidia)の銘柄のバスケットが週明けに史上最高値のわずかに下回る価格で取引されたことを指摘した。
3月の暴落以来、ビットコインは株式市場との相関関係を指摘されている。主要株価のさらなる上昇がビットコインに好影響を与えるかもしれない。
4. 半減期に向けたカウントダウン
半減期がいよいよ残り3週間ほどとなった。
半減期を迎えると、マイナーのブロック報酬がこれまでの12.5BTCから6.25BTCになる。供給量が減少することで価格の上昇圧力になることが期待されている。
ストック・フローモデル提唱者で、仮想通貨アナリストのPlanBは半減期後に価格が上昇し、今年末には3万ドルに到達すると予想している。
5. 大幅プラスの難易度調整
明日の午後4時にはビットコインの難易度調整が予定されている。
現在は8.5%前後になると予定されており、これはこれまでよりもビットコインのブロックを見つけることが8.5%ほど難しくなることを示している。これは昨年9月14日以来のプラス調整であり、強気相場のサインと考えられている。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン