ついにSegregated Witnessの正式リリースが近づき、革新的なBicoin Coreによるスケーリング・ソリューションをサポートするべく、対応するプラットフォームが続々と準備をし始めている。2011年にリリースされたオープンソース・ビットコインウォレットアプリケーション、Electrumが公式に次のリリースでSegWitに対応することを発表している。

 

次の @ElectrumWallet のメジャーリリースで、#segwit と、対応する決済チャンネルのサポートを開始します。推定リリース時期: 2016年のクリスマス

― Electrum (@ElectrumWallet) October 23, 2016

 

SegWitがElectrumのようなメジャーなウォレット・アプリケーションによって導入されれば、ブロックサイズが変更されることで膨大なトランザクションデータがその従来のブロック構造から取り除かれるため、ビットコインネットワークの目に見えた大きな変化を体感することができるようになるだろう。

SegWitによって、トランザクションの内部にはメジャーチェンジがもたらされる形となるが、ソフトフォークにより下位互換は保たれるため、ほとんどのユーザーが容易に移行することが可能だ。

特筆すべき点は、Bitcoin Coreのウォレットユーザーは引き続きどちらのノードでもウォレットの利用が可能な点である。

 

Bitcoin Core開発者チーム曰く

 

Bitcoin Coreのウォレットで引き続き既存のノードを利用することが可能です。バージョンをアップグレードしたとしても、上記で語った事以外の差はきっと見られないことでしょう。リリースが予定されている0.12.2のバージョンでは、デフォルトではsegwitの受信アドレスを生成するようにはプログラミングされていません。

 

Lightning Networkと、初となるiOS用アプリのリリース

 

SegWitのサポートを発表した事でほとんどのElectrumユーザーがエキサイトしたことだろうし、また、Lightning Networkのような他のスケーリング技術に対しても期待値が上がったことだろう。

しかしながら、Electrumの開発チームはLightningの導入は現在のロードマップにはないことを明かしている。しかし、開発が続く限りサポートする可能性は非常に高いだろう。

もし、LightningとSegWitのどちらもサポートされてウォレットに組み込まれるとしたら、一般ユーザーたちもコストを大幅に下げた上で小額決済を行うことができるようになり、ビットコインネットワークは、スケーラビリティの向上のためにブロサックサイズを縮小することが可能になる。

また、Electrumのチームは、近い将来、Appleストアでのアプリリリースが決定した件についても触れ、前向きに発表を行っている。

 

@OsirisAvatarLol @kangasbros イエス

— Electrum (@ElectrumWallet) October 24, 2016