人気アナリストであるトゥール・デメスター氏は、ビットコイン(BTC)は今後数年で最低でも20万ドルに達すると予測している。

さらにデメスター氏は、長期的なBTC価格動向に関して、2026年までにBTC/USDは最大60万ドルに達する可能性もあるという。

「ビットコインは数兆ドルの金融緩和に反応」

ビットコインが今週5万ドルに達したのは、今後さらに上昇するという新たな期待が高まっているためだ。

こうした強気なBTC価格の期待は、4月の半減期と、ビットコイン現物上場投資信託(ETF)によるものだろう。

半減期は新たなビットコインの発行量を減少させ、ETFは流通供給量にさらなる圧力をかけている。

しかし、デメスター氏にとって注目すべきはマクロ経済要因だという。

「21年にはビットコインは6万9000ドルの最高値をつけた」と同氏は振り返る。

「私は2026年までに20万ドルから60万ドルを目標としている。これは世界的な金融緩和・景気刺激策による数兆ドルの資金によって促進されるだろう。」

Xでのその後のコメントでは、米国の銀行システムにおける構造的な問題と、政府がその崩壊を止めるために流動性を供給する必要があると持論を展開した。

既報のように、ビットメックスの元CEOであるアーサー・ヘイズ氏は3月にもリスク資産価格の変動が起きる可能性があると予想した。

ビットコインが今後数年でどこで次のピークを迎えるかについて、デメスター氏は2025年以降であれば可能性があると付け加えている。

ビットコインは1ヶ月足らずで約1万2000ドル上昇しているにもかかわらず、一般投資家の関心はまだ低いという点について、同氏は5万ドルが分水嶺であると主張。「個人投資家はまもなく目を覚ますだろう」と今後の上昇に期待した。

デメスター氏は、10年以上にわたってビットコイン業界に貢献してきたことで知られている。2019年と2020年には、BTCの史上最高値である5万ドルから10万ドルの間を推移すると予測した。

著名トレーダーは市場全体の下落を予想

しかし、ビットコインとアルトコインの将来が明るいとは誰もが考えているわけではない。

コインテレグラフが報じたように、先月も長期的に市場が反転するとの声が高まっており、3万ドルまで下落する可能性も指摘されている。

弱気派の意見は依然として目立っている。人気トレーダーのIl Capo of Crypto氏は、テレグラムチャンネルの購読者向けに共有した最新分析の中で、5万ドルの大台は下落への転換点の可能性があると警告した。

「4万ドルから短期的に強気だったのは、5万ドルに到達する可能性があったからだ。それが達成された。次はどうなるのか?」と問いかける。

「私はBTCが5万ドルで拒絶され、アルトコインがさらに上昇し、ダイバージェンスが形成されることを予想している。その後、市場全体は反転するだろう。」

BTC/USD annotated chart. Source: Il Capo of Crypto

Il Capo of Crypto氏は、昨年以来、BTCの価格目標を1万2000ドルに据え置き続けている。