ARKインベストが出資するクオンタム・ソリューションズが、わずか1週間で約900万ドル相当のイーサリアム(ETH)を取得し、米国外で最大のイーサリアム・デジタル資産トレジャリー(DAT)となった。
クオンタムのフランシス・チョウ社長は10月23日、同社が7日間で2365ETHを新規取得したことを発表し、「クオンタム・ソリューションズは米国外で最大のETHトレジャリーとなった。今後も買い増しを続ける」と述べた。
クオンタムによれば、同社は日本で最大の上場イーサリアムDATであり、世界でも11番目に大きい規模に達しているという。
クオンタムはビットコイン(BTC)も11.6BTC(約130万ドル相当)保有している。チョウ氏は先週、「ETHを1日あたり1億5000万円ペースで取得しており、今後さらに加速する」と述べていた。
同社の公式サイトによれば、現在の総保有量は3866ETH(約1480万ドル)に上る。
ARKインベストが支援
東京証券取引所に上場するクオンタム・ソリューションズは、9月下旬に1億8000万ドルを調達し、最終的に10万ETHを保有するトレジャリーの構築を目指している。出資者にはARKインベストとサスケハナ・インターナショナル・グループ(SIG)が含まれる。
ARKインベスト創業者兼CEOのキャシー・ウッド氏は、「DAT革命が始まって3カ月、日本初の機関投資家向けETHトレジャリーを支援できることを誇りに思う」とコメントした。
なお、ARKインベストは今年、トム・リー氏が会長を務めるビットマインにも出資しており、同社は世界最大のイーサリアムDATである。ARKは9月、このビットマイン株を自社の3つのイノベーション・フィンテック系ファンドに組み入れている。
DATブームに陰りも
一方で、デジタル資産トレジャリー(DAT)ブームにはやや減速の兆しも見られる。 世界的な仮想通貨保有企業の株価はここ数週間で下落傾向にあり、 トム・リー氏も「DATバブルはすでに崩壊したのかもしれない」と疑問を呈した。
また、調査会社10xリサーチは「ビットコイントレジャリー企業にとっての“金融マジックの時代”は終わりつつある」と分析している。
それでもリー氏は、今月初旬の仮想通貨市場の急落を受けて積極的に押し目買いを行っているとされる。
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