仮想通貨とビットコイン(BTC)のATMプロバイダーであるビットコイン・オブ・アメリカは、ライセンス不足のために運営を停止するとコネチカット州銀行局と合意した。

5月22日に公表された声明で、銀行局はビットコイン・オブ・アメリカが州内でビットコインATMキオスクを運営するための適切なライセンスを取得できなかったと指摘した。さらに問題のキオスクを巡る詐欺により、4人のコネチカット州の消費者が数万ドルを失ったことを受け、強制命令が施行された。

「強制命令の結果、ビットコイン・オブ・アメリカはこれらの消費者に対して86,000ドルの賠償金を支払った。刑事起訴の後、ビットコイン・オブ・アメリカはコネチカット州での運営を縮小している」

銀行コミッショナーのホルヘ・ペレス氏は、ライセンスを持たない仮想通貨キオスクの使用に対する警告を発表した。彼は、投資家たちはしばしば、現金をキオスクに預け、詐欺師に等しい量の仮想通貨を転送するように誘導され、騙されると語った。

消費者の資金を第三者に送金する可能性があるビットコイン・オブ・アメリカは、送金業者としてライセンスを取得する必要がある。コネチカット州では、より多くの規制と消費者保護を設け、デジタル通貨キオスクを送金業者としてライセンス化する法案が州議会を通過している

さらに、コネチカット州警察、銀行局、司法長官オフィス、コネチカット消費者保護局は、ライセンスを持たない仮想通貨・ビットコインATMの使用に対する詐欺警告を発表した。

3月には、詐欺に使用されたと疑われる52台のビットコイン・オブ・アメリカのATMとキオスクがオハイオ州で押収された。

グローバルな地政学的不安定性と、ライセンスを持たない運営に対する取り締まり強化が、ビットコインATMネットワーク全体に否定的な影響を与えている。3月だけでも、3,627台の仮想通貨ATMがオフラインになり、仮想通貨ATMの最大の月間減少を記録した。

下の図の通り、2022年9月から2023年3月までの4ヶ月間で仮想通貨ATMの設置数は減少している。

Net change of cryptocurrency machines installed and removed monthly. Source: Coin ATM Radar

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン