CNBCの名物番組「マッドマネー」司会者のジム・クレイマー氏は、ビットコインで「大金を稼いだ」一方で、金(ゴールド)には「失望した」と語っている。
3月22日に、モルガン・クリーク・デジタルのアンソニー・ポンプリアーノ氏(通称ポンプ)がホストを務めるポッドキャストの中で、クレイマー氏は、ポンプに対しビットコインに50万ドルを投資するきっかけを与えてくれたと感謝した。
クレイマー氏、ビットコイン購入機会に「ありがとう」
クレイマー氏はポッドキャストの最初に「あなた(ポンプ)のおかげで私は大金を手に入れた」と感謝の言葉を口にした。
クレイマー氏はCNBCといった大手メディアの金融評論家だ。2020年9月にもポンプのポッドキャストに出演したこともあり、ビットコインユーザーにはおなじみの人物として知られる。しかし、今回の出演で、ビットコイン強気派としてより、その知名度を高めたようだ。
同氏は金や株を購入した際にはうまくいかなかったこともあったが、ビットコインは大きな利益をもたらし、「あなた(ポンプ)の言った通りになったよ」と語った。
「私はとても感謝している。他にも感謝している人がいるよ、私の子供たちだ」
クレイマー氏は約30年前から、ポートフォリオに貴金属を10%割り当てていたが、今回の主演で、5%を貴金属に、もう5%をビットコインにすべきだとの意見を明かした。「ハイパーインフレになると人々に周知している一方で、自分自身で資産を守るために実践しないで何をしているんだと思った」とビットコインで資産をヘッジするように意識を変えたことを振り返った。
今週にはFRBのパウエル議長もビットコインを金の代替物であるとの意見を明らかにしている。

クジラは弱気
クレイマー氏が保有しているビットコインの量はおそらくそれほど多くはないだろう。しかし既報のように、現在クジラ(大口投資家)はやや弱気になっており、価格上昇のたびにビットコインを売却している。
そのためにビットコイン価格は急騰したり、乱高下を繰り返している。これによってビットコイン否定派からの批判を巻き起こしているようだ。
一方でビットコイン支持派は、現在の上昇局面がまだ終わっていないことを示す証拠として、オンチェーンデータをあげており、2021年末には28万8000ドルになるとの予想が有力だ。もしこの通りになれば、クレイマー氏の資産は1200万ドルを超えるだろう。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン