ビットコイン(BTC)のトレーダーの間で、7週連続の上昇(緑色の週足)と最高値更新を受け、強気モメンタムの継続性に懐疑的な見方も出ている。

2025年Q4に「サイクルピーク」か

ビットコインは今週、過去最高値を更新した。トレーディングビューのデータによると、BTCは第2四半期だけで約3割上昇しているが、それでも一部では「買われすぎ」との見方が根強い。

中長期的な視点からは、いったん調整を経て利益確定が進むとの予測や、強気相場自体の終盤に近づいているという指摘もある。

トレーディングリソース「ストックマネー・リザーズ」は、2023年末に発表した「強気相場のロードマップ」をあらためて提示し、「2023年12月にこのBTCのロードマップを投稿した。価格自体はやや下回っているが、タイムラインはおおむね正確だ」とXに投稿した

同チャートによると、ビットコインの次の「サイクルピーク」は2025年の第4四半期に到来する見通しで、その後の弱気相場では2021年の高値である6万9000ドル付近まで下落するとされている。

「EMAからの乖離は調整のサイン」 

歴史的な価格推移からも、「一時的な下落が近い」との声が出ている。

トレーダーのクリプト・チェイス氏は、現在のビットコイン価格が主要な指数平滑移動平均線(EMA)を大きく上回っている点を指摘し、「価格がEMAから大きく乖離するたびに必ずと言っていいほど調整が入る。今回も例外ではないだろう」とXに投稿した。

同氏はまた、「今回の相場では、機関投資家による買いの影響が強く出ていることも事実で、これが価格を一段と押し上げている可能性もある」と付け加えた。

BTC/USD 1-week chart with 21, 50 EMA. Source: Cointelegraph/TradingView

「この強気相場、息切れしている」

複数の市場参加者は、今月中に大幅な調整が起こると予想している。

サポートのターゲットとしては、10万5000ドルから9万ドルのレンジが挙げられており、強気相場の「燃料」はすでに残り少ないとの見方もある。

トレーダーのローマン氏は、「すぐに下落が始まるというわけではないが、強気相場が終盤に差し掛かっているのは確かで、ここであえてリスクを取ってスポットを保有し続けたくはない。2021年の相場と比較しても明らかだ」とXに投稿した。

さらに同氏は、相対力指数(RSI)における弱気のダイバージェンスを根拠に、「ビットコインは息切れしているように見える」と述べている。

BTC/USD 1-week chart with RSI data. Source: Roman/X

本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限りません。この記事には投資助言や推奨事項は含まれていません。すべての投資や取引にはリスクが伴い、読者は自身でリサーチを行って決定してください。

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