ビットコイン(BTC)のハッシュレートが過去最高を再び更新した。
BlockchainとCoindanceといった複数の情報サイトに掲載されたデータを見ると、2020年1月1日にハッシュレートが大幅に伸びたのが確認できる。
ハッシュレートは、ビットコインのブロックチェーン検証に費やされているコンピューティングパワーの尺度だ。ハッシュレートは2019年を通じて成長サイクルにあったが、19年第3四半期には一時横ばいとなっていた。
ハッシュレートが高いことは、ビットコインがマイナーにとって魅力的であることを示唆している。マイニングパワーが高いほど、ネットワークのセキュリティが向上し、潜在的な攻撃に対する堅牢性は高まる。
Blockchainによれば、1月1日時点で毎秒119クイントリオンハッシュ(h/s)を記録した。クイントリオンは100京(10の18乗)を表す単位だ。
(出典: Blockchain ビットコインの過去1年のハッシュレート)
コインダンスのデータは若干数値が異なるが、1月1日時点で毎秒143クイントリオンハッシュを記録している。
(出典: CoinDance ビットコインの過去14ヶ月のハッシュレート)
ハッシュレートが変動した理由を特定するのは難しい。ハッシュレートはネットワークのアクティビティから算出した推定値であるからだ。
昨年9月には一晩でハッシュレートが40%低下したことがあったが、それは計算方法に起因するものであるという見方も出ていた。
ハッシュレートの数値が価格と連動するかどうかには議論が分かれている。2019年を通じて、ビットコインの価格は3100ドルから1万3800ドルの間で変動したが、ハッシュレート自体は増加傾向を持続した。
ビットコイン支持者のマックス・カイザー氏は、ハッシュレートが最高値を更新すれば、ビットコインも最高値につながると主張している。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン