世界経済がコロナウィルスなどの影響を受けて、株売りが進み、ダウ工業株やS&Pが低下する中で仮想通貨は上昇を続けている。こうした中、29日のビットコインは一時100万円を超えるなどポジティブな動きを示した。

投資家の中では、ビットコインが安全資産という声はますます強まっている。

米調査会社ファンドストラットのトム・リー氏はあらためて「ビットコインは金(ゴールド)などよりも良い、安全な避難場所とみなされている」とツイートした。

「ビットコインは年初来で26%以上と、資産クラスの中で最も良いパフォーマンスを発揮している。金はビットコインの26%と比べて、わずか3%だ」

 

 

香港を拠点とする仮想通貨投資会社ケネティック・キャピタルのジェハン・チュー氏はコインデスクに対し、「イランの混乱や米国の政治闘争、そして市場を不安定化させるコロナウイルスなどの影響によって、投資家は資本の避難シェルターを探している」と語るなど、ビットコインを安全資産とみる向きがさらに強まっていることを強調した。

ただ一方で仮想通貨アナリストのアレックス・クルーガー氏は、コロナウィルスの発生報道とビットコインの価格を比較し、コロナウィルスは上昇要因とは関係なく、ビットコインはマイペースで動いているとの分析も出ている。

ビットコインは9300ドル台推移

一時9400ドルを突破したビットコインだが、足元では9300ドル前後で落ち着いている。一方でETHは強いレジスタンスラインとされていた173ドルを突破し、現在は176ドル付近を推移している。

ビットコイン
(出典:Coin360 1月29日午前11時30分)
 

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