9月25日の急落以降、8000ドル台前半付近で推移するビットコイン。米マーケット調査会社ファンドストラット代表のトム・リー氏は、こう着状態が続いている理由を3つあげた。
(出典 Coin360「ビットコイン/米ドル(1ヶ月)」)
7月末以降でビットコインに対してリスクオフ(リスクを取らない)というスタンスを維持しているリー氏。その理由として、①S&P500のレンジ相場、②規制による保護の欠乏、③投資家心理がさらに悪くなる必要があることをあげた。
リー氏は、最近、S&P500とビットコイン関係に注目している。米中貿易戦争激化や世界経済の低迷、ブレグジットなどから米国株式市場に悲観論が増える中、リー氏は強気予想を維持。17日も「ここ22年で年初来のS&P500のパフォーマンスはベスト(2009年より良い)」と述べた。
②つ目は、先日、トランプ大統領が突如、フレーバー付きの電子タバコを禁止する方針を発表したことに関連する。リー氏は当時、「我々にできないことは何もないという状態」とホワイトハウスの暴走を警戒していた。
長引く低迷にも関わらず投資家心理はまだ底をつけていないという見方もある。
著名仮想通貨アナリストのアレッシオ・ラスターニ氏は先月末、投資家心理の底辺である「Capitulation(降参)」や「Despondency(失望)」には達していないと分析していた。