3月3日の仮想通貨ビットコイン(BTC)は、引き続きテクニカル的に重要な200日移動平均線付近での攻防が続いている。米国株式市場が過去最高の上げ幅を記録する中でビットコインも急上昇して一時8900ドルを回復したものの、すぐに失速。結局ビットコインはリスク資産でも安全資産でもなく、我が道を行く通貨であることが浮き彫りになった1日だった。
(出典:Coin360 「日本時間3月3日18時30分」)
ビットコイン 熱狂に至らず
3月3日のビットコインはボラティリティ(変動幅)の高い展開だった。執筆時点では約1%上昇して8700ドル台で推移している。一時は3.2%ほど上昇したが、9000ドルの心理的に節目な水準を突破することはできなかった。
8800ドル付近にある200日間移動平均線が重要な水準として未だに意識されているようだ。
200日移動平均線を重視する投資家は多い。
米マーケット調査会社ファンドストラット代表のトム・リー氏は、先月、ビットコインの200日移動平均線回復を強気理由の1つに掲げ、「200日移動平均線を超えている限り、強気相場と考えられる」と発言。とりわけビットコインは2012年のような動きになれば3万ドルもありえると強気予想をした。
(出典:Coin360「ビットコイン/米ドル(1日)」)
仮想通貨相場がもたつく間、株式市場は回復した。
NYダウ平均株価は先週に過去最大の下げ幅を記録した後、2日に過去最大の上げ幅を記録。新型コロナウイルス拡大不安で下げた後、世界の中央銀行が市場への資金供給を検討していることが伝わり盛り返した。
仮想通貨コメンテーター、中銀を批判
ただ、仮想通貨コメンテーターの中には、中銀の対応策は短期的で愚かとみる人もいる。
クオンタムエコノミックス創業者のマティ・グリーンスパン氏は、3日、「世界的なパニック売りは利下げをすれば収まるというものではない」とコメントした。
また、ベンチャー投資家のエリック・ダドウン氏もグリーンスパン氏に同意。「マクロ経済の問題を悪化させている可能性すらある」と返答した。
「短期?最後の審判の日まで単にマーケットはパーティを続けたいようだ。全く、気にかけない様子だ。信じられない」
新型コロナウイルスのビットコインへの影響は、議論の余地がある。
世界同時株安の時に上昇した金(ゴールド)とは対照的にビットコインは下落したことから、デジタルゴールドもしくは安全資産としてのビットコイン説に疑義が出た。ただ、地政学的なリスクや中央政府の失政などのように今回の危機が「本当のブラックスワン的なイベント」でなかったからビットコインは上昇しなかったとして、ビットコイン安全資産説を擁護する声も聞かれる。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン