ビットコイン(BTC)は4日、米国の規制当局からコメントが反発を後押しし、39000ドルを回復した。

BTC/USD 1-hour candle chart (Bitstamp). Source: TradingView

ゲンスラー氏、ビットコインの「可能性」に強気のコメント

Cointelegraph Markets ProとTradingViewのデータによると、ビットスタンプで39000ドルを超え、BTC/USDは1時間で2%以上反発した。

この動きは、米証券取引委員会の新委員長であるゲイリー・ゲンスラー氏が主要メディアに登場したことを受け、短期的に発生していた下降チャネルを終了させた。

ゲンスラー氏は、マサチューセッツ工科大学で仮想通貨の講義を行っており、業界では規制強化に向けた起爆剤となる可能性があると歓迎されている。

3日に行われた同氏の講演は、市場に安心感を与えるような内容だったが、4日にCNBCで行われた講演では、ゲンスラー氏が「投機的な」資産と呼ぶビットコインやアルトコインへの投資を可能にする一方で、不正行為を排除したいという思いを強く打ち出した。

ゲンスラー氏はCNBCで、「サトシ・ナカモトのイノベーションがその可能性を発揮するためには、公共政策の枠組みの中で行われる必要がある」と述べ、特にビットコインを他の仮想通貨よりも重視した。

この日、大手仮想通貨取引所バイナンスでは36000ドルが強力なサポートとなっていたが、4日に急騰したため、このレベルはまだテストされていない。

BTC/USD buy and sell levels (Binance) as of Aug. 4. Source: Material Indicators/Twitter

移動平均線はトレーダーの最大の関心事

現在の短期的な反発は、トレーダー兼アナリストのRekt Capitalが、200日指数移動平均線が長期的なレジスタンスラインになるのではないかという懸念を払拭するだろう。

200EMAは現在約38,300ドルで、ゲンスラー氏の講演後、ビットコイン価格はこれを上回っている。

同じく仮想通貨アナリストのFilbfilb氏は、コインテレグラフへのコメントで、ビットコインはまだ100日移動平均線と20週移動平均線も取り戻していないと付け加えた。

「これが私の最大の懸念だ」と警鐘を鳴らしている。