ビットコインが栄光の年を締めくくるかのように、2万ドルをつけ再び高値更新した。11月に1万ドル台にのせたばかりだったが、上昇の勢いは衰えていない。 

 年初に974ドルで取引されていたビットコインは、一年で約20倍ほど伸びた計算になる。

 ビッグマネーを呼び込むと囃されているビットコイン先物取引のスタートや、ビットコインの処理速度を上げるライトニング・ネットワーク実施への期待が背景にある。また、米CMEグループにおけるビットコイン先物取引も今月18日から鳴り物入りで始まる。

 ビットコイン価格の高騰に乗り遅れまいとする個人投資家も市場になだれ込んでいる。ここ数週間、米国で最大の仮想通貨取引所を運営するコインベースのアプリがアップルのAppStoreで何度も第一位になった。

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 ちなみにベネズエラやジンバブエのような激しいインフレに悩まされている発展途上国では、ビットコインはすでに2万ドル以上で取引されていた。

 来年、ビットコインをめぐって焦点となるのは、ビットコインETFやデリバティブの進展と各国規制当局の動き、またライトニングネットワークなどスケーラビリティ問題などがある。

 このまま更なる強気相場に突き進むのか、「バブル」の末路をたどるのか。来年も目が離せない。