デジタル資産管理会社モルガン・クリーク・デジタル共同創設者でビットコイン強気派のアンソニー・ポンプリアーノ氏は、ビットコインをグローバルなリスクヘッジ手段として見る見解は時間とともに確固たるものになっていると語った。
「それは常に議論の一部だったと思う」と、ポンプリアーノ氏はコインテレグラフとのインタビューの中で語った。
ポンプリアーノ氏は、グローバルなヘッジ手段としてのビットコインという概念をサポートする証拠が提示され続けていることで、より確証が高まっていると指摘する。「より多くのデータを取得すればするほど、それを信じることができる」と、同氏は付け加えた。
BTCは従来の資産とは異なる動き
過去数年間、ポンプリアーノ氏はビットコインが非相関資産であるという見方を主張してきた。つまり、ほかの伝統的な資産とともに上下するわけではないということだ。
同氏は、昨年8月のCNBCとのインタビューの中でも「ビットコインの非相関性」について言及している。
ビットコインはより重要に
仮想通貨の世界が成熟するにつれて、仮想通貨と関連するトレンドや市場行動も変化する。ただしポンプリアーノ氏は、非相関資産としてのビットコインというスタンスを変えていない。「私の意見が変わったとは思わない」と、同氏は語る。
「グローバルヘッジに関するビットコインの最も重要な部分は、それが非相関資産であるという事実だ。つまり株式が上下しても、ビットコインはそれと相関しない」
ポンプリアーノ氏は、19年5月を例に挙げる。米中貿易戦争をはじめ、世界的な市場の不安定性の中で、ビットコインの価格は、伝統的な市場を代表するS&P500とは反対の方向に動いた。ポンプリアーノ氏はこれをビットコインの負の相関と呼んでいる。
「その相関関係を見ると、市場の不安定性のグローバルなヘッジ手段として、ビットコインは非常に重要になる」と、ポンプリアーノ氏は語った。「これは投資家に富を多様化する手段となり、富を守る新たな手段となる。投資家は、ビットコインなしではやっていけなくなるだろう」。
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翻訳・編集 コインテレグラフジャパン