ビットコイン(BTC)は2018年の弱気相場以来、四半期としては最悪のパフォーマンスになる恐れがある。

現在のビットコインのパフォーマンスは、2014年以来でみると過去2番目に低いものになっている。

仮想通貨データアグリゲーターのSkewによると、ビットコインは現在、2018年第1四半期と並ぶ低いパフォーマンスだ。18年第1Qの際には49.89%のマイナスとなっているが、足元の四半期は45.91%のマイナスとなっている。

2019年からみると、足元の21年第2Qは、4回目のマイナスパフォーマンスの四半期となりそうだ。2020年第1Qは10.6%のマイナス、19年第4Qは13.6%のマイナス、19年第3Qは21.5%のマイナスとなっている。

ビットコインから脱出しているのは?

コインシェアーズの6月21日のレポートによると、機関投資家は6週連続でビットコインのエクスポージャーを減らし続けている。BTC関連の投資商品は7日間で8900万ドルの流出に直面した。

仮想通貨関連の投資商品全体でみると、3週連続で流出がみられ、先週には7900万ドルが流出している。ただ、一方でマルチアセット型商品では1000万ドルの流入があり、ポルカドットやリップル関連の商品でもそれぞれ流入があった。

オンチェーン分析プロバイダーであるグラスノードからのデータによると、ビットコインのエクスポージャーを削減しているのは金融機関だけではない。OTC(店頭取引)トレーディングデスクとマイナーもビットコインを減らしていることが明らかになっている。

グラスノードによると、OTCデスクのBTC保有量は2020年3月以来で最低レベルにまで落ち込んでいる。またビットコインマイニングに対する中国政府の取り締り強化に伴い、この数週間でマイナーによる売却もみられるという。

ただ誰もがBTCから逃げ出しているわけではないようだ。ビットコイン支持者でポッドキャスターのアンソニー・ポンプリアーノ氏は、ドルコスト平均法でビットコインを買い溜めているとツイートしている。ポンプリアーノ氏自身、「短期的にビットコイン価格がどこにいくのか見当がつかない」と述べているが、長期的には強気であることを強調している。

グラスノードはまた、ビットコインが4月に過去最高値を記録して以来、長期保有者(これまで購入したコインを売却していないビットコインアドレス)が、そのBTC保有を大幅に増やしているとも指摘している

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン