ビットコインのマイニングにおける計算力を示すハッシュレートは急回復したものの、ビットコイン価格は下げ止まらない。25日の18時30分時点では、24時間比で14%マイナスの8350ドル付近で推移している。

(出典:Coin360「ビットコイン/米ドル(1日)」)

本日未明に起きたビットコイン急落の前に、ハッシュレートが急落。一部では、下げ要因という見方も出ていた

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24日、ハッシュレートは急回復している。

(出典: blockchain.com「ビットコインのハッシュレート」)

中国人マイナー陰謀説は否定

ハッシュレート急落の理由として、中国人マイナーによる陰謀説も出ていた。

コインシェアーズのリサーチ部門トップであるクリストファー・ベンディクセン氏は、ハッシュレート急落について「ほぼ全ての中国人マイナーが先週末に成都のホテルに集まっていた」と指摘。「驚くべきほど同じタイミングだ」と続けた。

中国のマイニング業者だけでビットコインのハッシュパワーの74%を占めていると言われている。

しかし、中国の仮想通貨ファンドである龍門キャピタルの日本代表サニー・ワン氏は、コインテレグラフ日本版に対して、中国人マイナーの関与を否定。ベンディクセン氏が指摘したカンファレンスについて、ほとんど全ての中国人マイナーが参加して「マイニング業界の交流で、今年一番盛大だった」としつつも、「技術、チップ、マシン、業界の展望等の交流だったようだ」と述べた。

龍門キャピタルは、中国最大の投資ファンドINBlockchainから派生したファンド。2011年に設立し、中国トップクラスの取引所Yunbiの運営の他、100以上のプロジェクトに直接投資、2000以上のプロジェクトを支援した実績がある。