昨日に1万ドルを突破したビットコイン(BTC)だが、その後反落し、足元では9800ドル台で推移している。だが著名アナリストは、依然としてビットコインに強気の見方を示している。

出典:Coin360 11:35時点

主要なアルトコインは過去24時間比ではほぼ横ばいとなっている。イーサ(ETH)は前日比0.2%高の213ドル、XRPは0.79%高の0.220ドルで取引されている。アルトコインの中には大きな上昇を示すものも出ており、分散型ブラウザ「ブレイブ」のネイティブトークンBATは約30%高を記録。NEOは14.7%高、IOTAは12%高と2桁台の上昇となっている。

ビットコインに「追い風」

1万ドルを再び割ったビットコインだが、著名な仮想通貨アナリストは先行きに関して強気姿勢だ。

ファンドストラット共同創設者のトム・リー氏は、追い風に向けた強力な条件がそろっていると指摘している

「ビットコインは2020年に最高のパフォーマンスを発揮している資産クラスであり、国債や金を打ち負かしている。…2019年においてビットコインがトップパフォーマーであったこと、『半減期』が数日以内に発生すること、ポール・チューダー・ジョーンズがビットコインを買い始めたこと。追い風に向けた強力なセットだ」

著名なヘッジファンドマネージャーであるポール・チューダー・ジョーンズ氏は、インフレのヘッジ手段としてビットコインを買っていると報じられた。ビットメックスのアーサー・ヘイズCEOは、ジョーンズ氏のビットコイン購入宣言により、多くのファンドマネージャーが「コピペを始めるだろう」と予想している

最悪のニュースで底を打ったか

米国では8日に最新の雇用統計が発表され、4月に雇用者が2050万人減少し、失業率は14.7%と過去最悪の数字を記録した。

ファンドストラットは「近代文明史上で最悪の雇用報告だ」と指摘し、新型コロナウィルスが経済への打撃が壊滅的なものだったとしている。

しかし、リー氏は相場は「悪いニュースで底を打つ」と述べ、今回の雇用統計をきっかけに新たな強気相場が形作られる可能性を示唆している。実際、雇用統計発表後でも米株式市場は上昇を示している。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン