大きな山が動いたか。
仮想通貨(暗号資産)ビットコイン(BTC)が1万ドルを回復する中、米国のあるヘッジファンドマネジャーの動向に仮想通貨業界が注目している。
既報の通り、ビリオネア資産家でヘッジファンド運用者のポール・チューダー・ジョーンズ氏が、来たるべくインフレ対策としてビットコインを購入していると報じられた。同氏はビットコインについて「1970年代の金(ゴールド)を思い出す」とし、「自身のファンドで資産の1桁%分をビットコイン先物で持つかもしれない」と話した。
ジョーンズ氏の告白は、普通の著名トレーダーによるビットコイン推しとは違ったようだ。仮想通貨業界のご意見番たちは、一斉にジョーンズ氏の発言の重みについて解説し始めた。
例えば、仮想通貨ファンド「イキガイ」創業者のトラヴィス・クリン氏は、「これまでで最も成功したグローバルマクロファンドの1つだ」と指摘。ビットコインを預けて金利を払うサービスを展開するブロックファイ創業者のザック・プリンス氏は、「すべての投資家を引きつける質問とは、今後10年間の勝者は何か?だ…私の賭けはビットコインだ」というジョーンズ氏の発言を引用した。
また100倍レバレッジで有名な仮想通貨取引所ビットメックスのアーサー・ヘイズCEOは、「ポール・チューダーがたった今ビットコインに投資するというキャリアリスクを取り除いた」とし、「多くのベータ版のファンドマネジャーがコピペを始めるだろう」と予想した。
伝統的なヘッジファンドマネジャーが、ポートフォリオの数%をビットコインに投資するという時代は着実に到来しつつある。
(出典:Coin360 日本時間5月8日20時時点)
ビットコインは執筆時点では1万ドルを下回っている。グラスノードによると、ビットコインの長期投資家によるガチホ傾向は1万ドル近くになっても変わっていない。