オンチェーン分析を手掛けるSantimentは、投資家心理の指標が恐怖を示し、不確実性の疑いがある時には、ビットコインと仮想通貨(暗号資産)が跳ね上がる傾向があると主張している。つまり、Santimentによれば、現在が買いの機会であるというのだ。

ビットコインの社会的心理の指標を見ると、これは現在まさに起こっているという。週末の下落以来、ビットコインの価格は現在の価格まで約2.4%回復している。

さらにこれは仮想通貨市場で600億ドル急落した9月初旬から起こっていることであると付け加えている。

「これは9月上旬以降、ビットコイン、イーサリアム、および多くのアルトコインでみられていることとまったく同じだ」

さらにSantimentは次のように付け加えている。

「一般的に、仮想通貨のベストな買いの機会は、平均的なトレーダーが心理的にも経済的にもダウンしたときにもたらされる。これが現在の指標で示されていることだ」

9月上旬のスランプの後、否定的な投資家心理が蔓延していたとき、ビットコインは約12%回復し、1万ドルを突破した。同じことがふたたび起こる可能性があるという。

数日前に起こった相場の急落により、ビットコイン価格は大幅に落ち込むことになった。約7.5%下落し、1万300ドルの安値を付けた。

Santimentは、ツイッター上でのビットコインに対する社会的心理を示す指標が過去2年で最低水準で推移し続けていると指摘する。これは、群衆に逆らう傾向があるクジラにとっては朗報となるかもしれあい。イーサリアムでも社会的心理は2年ぶりの低水準となっているという。

この社会的心理を測る指標は、ツイッター上のポジティブなツイートとネガティブなツイートとを収集して機械学習モデルを使用して導き出されるものだ。

さらにビットコインの恐怖・強欲指数は43となり、恐怖のゾーンに入っている。

Blockrootsの共同創設者であるキャンタリン・クラーク氏は、現在の状況は「ベア・トラップ」になりつつあり、ビットコインは近い将来に回復に向かう可能性があると述べている

ビットコイン投資家であるラーク・デイビス氏は、仮想通貨の指標に関係なく、一般的に9月の株式市場のパフォーマンスが悪い月であり、ビットコインの相関関係はこれに関連している可能性があると指摘している。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン