米国で仮想通貨デリバティブ(金融派生商品)を手がけるレジャーXが、米国で初めて現物受け渡しのビットコイン先物を立ち上げた。米国では初となる。市場関係者の注目が集まるバックトより早く現物受け渡しのビットコイン先物の立ち上げに成功した。

31日、レジャーXは、現物受け渡しのビットコイン先物が自社のオムニ(OMNI)プラットフォームで利用可能だと発表した。オムニは、個人投資家にとっての先物やオプション取引プラットフォームだ。

現物受け渡しのビットコイン先物は、投資家が先物の指定受渡日に現物であるビットコインを受け取る。現金で受け取る米シカゴ先物市場(CME)などのビットコイン先物とは異なる。

レジャーXは、先月25日に米商品先物取引委員会(CFTC)から現物受け渡しのビットコイン先物提供の許可を受けていた

現物受け渡しのビットコイン先物といえば、バックト。インターコンチネンタル取引所が手がけるバックトは、第3四半期(7-9月期)にビットコイン先物を立ち上げる見込みと伝えられている

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ただ、現物受け渡しのビットコイン先物の中でも違いがあるという。

ザ・ブロックによると、レジャーXのビットコイン先物は完全な担保によって保証されることになるのでマージン取引ができないが、バックトは信託会社としてライセンス取得を目指しており、洗練された投資家が好むマージン取引が可能になりそうだという。