4月20日の米国の原油先物市場で価格が史上初めてマイナスになる中、仮想通貨市場も急落した。ビットコイン(BTC)は4%以上急落して再び7000ドルを下回った。イーサ(ETH)とXRPは5%以上のマイナスとなっている。

新型コロナウイルスによる外出自粛から原油に対する需要が激減。保管スペースがなくなるほど原油の在庫が増えていることが背景にあるとみられる。

マイナスをつけたのは、WTI原油先物の5月物だ。投げ売りが起きているのは5月ものだけであり、6月物は前日比4.60ドル安の1バレル20.43ドルにとどまった。トランプ大統領は今回のマイナスはショートスクイーズで一時的であるという見方を示した。

ビットコインは21日の早朝に6750ドル台まで下落した。6750ドル台までの下落は5日ぶりだ。

ダウ平均株価は、592ドル安で取引を終えた。

「ビットコインはマイナスにならない」

原油先物マイナスとビットコイン価格の相関関係は分からないが、原油先物マイナスは仮想通貨業界でも大きな話題となっている。

仮想通貨カストディサービスを手がけるカーサのジェームソン・ロップ氏は、マイニング機器のアントマイナーS9を原油1バレルでどのくらい起動させられるか?」と発言。仮想通貨トレーダーのアレックス・クルーガー氏は、「原油価格はマイナスになったけど、ビットコイン価格がマイナスになることはないね」とコメントした