ここに示した見方や意見は著者単独のものであり、コインテレグラフの考えを必ずしも反映するものではありません。リスクを含むトレードや投資の際には、自身で調査を行ったうえで判断するようお願いします。市場データはHitBTCから提供されています。

 仮想通貨は上昇フェーズに入っただろうか。最近の急落の後、アナリストらはビットコインの暴落を予想している。

 ブルームバーグのマイク・グローン氏は、昨年平均レベルの4000ドルになると述べている。ネッサンス・マクロ・リサーチ社のテクニカルリサーチ・ヘッドのジェフ・デフラーフ氏は、「一度トップが完了すると」、ビットコインのゲームオーバーを意味するだろうと話した。同氏はテクニカル分析のコミュニティで高く評価されている人物であるため、彼の予測は心に留めておく必要がある。

 しかし、テクニカルアナリストは、チャートのパターンによってすぐに意見を変えることがあるのを言及しておくべきだろう。彼らの見方を知るのは有用だが、トレーダーは現在のチャートパターンに基づきトレードをすべきだ。そして、市場が予測と反対の動きをしたときのために、ストップロスを設定し、ポジションを立て利益を守るべきだ。

BTC/USD

 過去2日間、クリティカルサポートである6075.04ドルはなんとか下回らずにいる。これは良い兆候であるが、より激しいプルバックは、このレベルで強力な買い支えがあるとの確信を与えてくれるだろう。回復は弱く、我々は次のビットコインの動きを予測するとき、他のサインを頼りにしなくてはならない。

BTC

 移動平均線は、弱気のクロスオーバーを完了する危機にある。これはネガティブなサインだ。RSIは売られすぎ領域に近く、これは売却されすぎており、プルバックの可能性がある。どんなプルバックも、下降チャネルのダウントレンドラインにある強力なレジスタンスに直面するだろう。ビットコインが7200ドルを維持したら、これは最初の上昇していくサインになるだろう。

 BTC/USDペアは6000ドル〜8500ドルのレンジに留まる可能性がある。このレンジの底は6000ドル、トップは8500ドルというのは、今年5月に2回この状況があったからだ。それゆえ、アグレッシブなトレーダーは、ストップロスを5900ドルに置きつつ、6800ドルでロングを建てても良いだろう。8500ドルのラリーになると予想する。これはリスクの高い取引だ。通常のポジションの大きさの30%に留めておこう。7200ドル上を維持できたら、ポジションを追加しても良い。

 このレンジ相場を形成するという予測は、価格が5900ドルを下抜けた時は無効になる。この状況になれば、ダウントレンドは次のサポートである5400ドル、そして5000ドルまで延長される。

ETH/USD

 イーサリアムはクリティカルサポートの358ドルから上昇できずにいる。8日、346.35ドルへの下落は、昨年11月19日以降、最低のレベルだ。今月9日のプルバックは、370.39ドルからの戻しだったため、印象的ではなかった。

ETH

 価格が346ドルを下回ったら、この下落は280ドルへ続く可能性がある。RSIはすでに売られすぎ領域にあるが、まだ反発するという確信がない。今年3月の下落時には、回復する前にRSIは売られすぎに深く食い込んでいたからだ。

 ETH/USDペアが50日SMA上を維持したら、上昇を期待しても良いが、それまでは取引を差し控えるべきだろう。

XRP/USD

 リップルは8日、0.32ドルへ下落した。提案したターゲット0.32862ドルのすぐ下だ。このレベルを下抜ければ、次のストップは0.24001ドルになる。

XRP

 RSIは売られすぎ領域にある。9日の弱いプルバックは、まだ買いの時と見られていない証拠である。XRP/USDペアが上昇パターンを示すまで待つべきだろう。最初のそのサインは、価格が50日SMA上を維持した時だ。

BCH/USD

 ビットコインキャッシュ は8日、今年最安値の564.9304ドルになった。9日のプルバックは619.7510ドルで挫折した。

BCH

 BCH/USDペアは昨年11月8日安値の537.8221ドルのサポートを再び試している。これは主要なサポートで、537.8221〜619.7510ドルのゾーンで強い買いが起こると予想する。もし価格が620ドルを維持できれば、強気になるだろう。

 反対に、537.8221ドルを下抜ければ、400ドルまで下落するだろう。

EOS/USD

 9日にプルバックが失敗した。イオスの下落は次のサポートである3.8723〜4.3396ドルのゾーンに入る可能性がある。

EOS

 EOS/USDペアは今年安値よりははるかに上にある。RSIは売られすぎレベルにあり、3.8723〜4.3396ドルのゾーンから反発する可能性を示している。買いのステップを取る前に、強い上昇を待つことにしよう。

 もし3.8723ドルを下ぬけ、そこに留まったら、強気の見方は無効になる。

LTC/USD

 ライトコインは昨年11月のレベルまで下落している。これはネガティブなサインだ。

LTC

 9日のプルバックは65ドルでたち消え、現在は57ドルまで売りが続きそうだ。

 昨年9月後半〜11月初期の間、LTC/USDペアは48〜52ドルのゾーンでサポートを見つけていた。それゆえ、このゾーンは現在の下落の中で強いサポートになると予測する。どのプルバックも20日EMAと74.074ドルで強いレジスタンスに直面するだろう。トレンドが変わるまでポジション構築は控えよう。

ADA/USD

 カルダノは9日、プルバックが0.13ドルのラインまではスケールしなかった。前回の強いサポートは今はレジスタンスとして機能するだろう。0.13ドル上に迅速に行かなければ、0.111843ドルを下抜ける可能性がある。

ADA

 0.111843ドル下は、次は0.078215ドルに気をつけるべきだ。このレベル下への下落は、ADA/BTCペアをチャートになっていないテリトリーまで突入させることになる。これは弱気のサインだ。

 この下落が止まり、ダウントレンドラインを抜けて0.15ドル上になるまで強気な見方はできない。

XLM/USD

 ステラは9日、強く反発した。これは良い兆候だ。

XLM

 0.184ドルレベルは、下降局面で注意すべき価格だ。これは12月にもあったことで、このレベルを数回下抜けたが、その価格は維持されることがなかったため、今回もこのレベルがサポートとして機能すると予測する。

 予測に反し、0.184ドル下で価格が維持された時、0.09ドルに落ち込む可能性がある。XLM/USDペアに比較的楽観的な見方をしており、両移動平均線を上回ったら買いを推奨するかもしれない。

IOTA/USD

 RSIは売られすぎにあるが、買いの動きは強くない。アイオータはチャート上で引き続き弱く見え、0.5721ドルのパターンターゲットまで下落する可能性がある。このレベルを下抜けたら、次のストップは0.5〜0.52ドルになる。

IOTA

 歴史的にみて、RSIの売られすぎはプルバックを招く。前2回の時は IOTA/USDペアは、数日間レンジに留まり上昇していった。

 それゆえ、上記のサポートの一つを守れれば、プルバックが起きる可能性がある。どんなプルバックも0.9150ドルで強いレジスタンスに直面するだろう。ロングを勧める前に強気のサインが表れるのを待とう。

TRX/USD

 トロンはクリティカルサポートの0.022806ドルから抜けれずにいる。過去2日間はサポートを守っているが、意味のあるプルバックにはなっていない。

TPX

 サポートの0.022806ドルを下抜けたら、TRX/USDペアは、甚だネガティブな動きになるだろう。下降局面で注意すべきは0.018297ドルと0.01095383だ。この両サポートはそれほど強くなく、そのため買いの助言をするのは難しい。

 弱気な見方は0.022806ドルで買いが入り、0.02801344ドルに価格が上昇した時無効になる。この価格を安定的に維持するまでロングの構築は待とう。